僕が寝室に入ると
ヨウコは寝ていた
額に手をあてて
熱を計る
だいぶ 下がったみたいで 顔も赤みが
消えていた
こんなとき
すぐに 来てあげられないのが 悔しい
ヨウコの事なら
何でも してあげたいのに
ヨウコの左耳と
僕の左耳を触って
確認する
僕らは 繋がってるって事を
ヨウコが目を覚まさない様に寝室を出る
冷蔵庫の中の物で
お粥を作る
途中 買ってきた
リンゴも皮をむく
あんなに 大きかったのに 小さく 不恰好になってしまった
きっと 笑うだろうな
『のりちゃん』
ヨウコの呼ぶ声が
聞こえて 寝室へ
僕の顔を見るなり
『ユチョン 何で
ダメだよ 帰って
移したら 大変だから』って
えっ…?
帰れって
僕は少し 意地悪を
したくなった
『わかった…
じゃ、帰るよ
ご飯ちゃんと食べて
薬も 飲むんだよ
じゃあね』
そう言って
カバンを取り
玄関へと向かう
ドアノブに手をかけた時
僕の背中に
ヨウコが
飛び付いてきた
『ごめんなさい…
でも 帰らないで
ユチョンと一緒にいたい』
少し泣いてるみたいだやりすぎたかも…。