ネット上でたまたま見つけました。

 

 

 胸いっぱいの愛を whole lotta love  広谷鏡子 
もちろんタイトルは、レッド・ツェッペリンの曲名。
本の紹介は、
「1970年代、瀬戸内海に面した平和な城下町、香川県丸亀市。高校野球とロックをこよなく愛する少女・高山桂子は、ひょんなことから野球部のマネージャーになり、甲子園目指す日々。そんなとき、学園祭で見つけたジミー・ペイジ似のギタリスト・恭平に、桂子の胸は高鳴って…。あたたかで、平和で、のんびりとした時代に生きていた若者たちの青春物語。」


著者の紹介を見てみると、なんと私と同じ丸亀高校出身のしかも同級生ではないですか。そして小説は、当時の丸亀高校を舞台にしておこった出来事を題材にして書かれたものだということでした。

さっそく取り寄せました(メルカリですが)
本が届いて手にしたとき、なぜかこみ上げるものがありました。
落着いてから・・・本を開いて・・・40年ぶりに登校しました・・・

 

 
 

校舎、食堂、城内グラウンド、街並みなどが目に浮かんできます。
野球部を舞台にした丸商との定期戦、幻の逆転サヨナラ満塁ホームラン、プールでのコンタクト紛失事件など、思い出の中のできごとがそのまま再現されていました。
登場する人物も私の覚えてる限りではかなり本当の名前に近いものです(一字変えたり、ひっくり返したりなど)。
夢のような時間でした。まるでタイムマシーンです。
広谷さん、ありがとう。
残念ながら広谷さんのことは全く覚えていません。かすかに名前に聞き覚えがあるような気がするのですが。
卒業アルバムもないので(処分してしまった)、確認のしようもありません。

この小説では高校野球とロックと恋と家族について書かれています。

中身は違えど、皆それぞれに通過するもの。

私にとってロックと言えば・・・

 

中学校時代は、極端な話、ビートルズ以外は音楽ではないと思っていました。
高校になって世界は広がりました。ラジオ番組DJの渋谷陽一の影響です。私達の世代は多いんじゃないでしょうか。
初めてアルバムとして買ったレコードは、ELPの「展覧会の絵」です。
本当は、渋谷陽一が紹介していたU.K.の「U.K.」が欲しくて捜したのですが無くて(当時そんなものが田舎のレコード屋にあるはずもなく)、代わりに「展覧会の絵」を買いました。

 

キングクリムゾンやELPなど所謂プログレが好きでした。もちろん、ツェッペリンやディープパープルも好きでした。
その後一番好きになるジェフベックは、まだこのころは聞ける耳を持っていませんでした。
広谷さんの小説にも出てきていましたが、高校の体育館の下にあった食堂の奥にバンドが練習できる部屋がありました。
文化祭の前になると楽器がいつも置きっぱなしになっていて、それを昼休みなどに借りることができました。
友達に見よう見真似で教えてもらってギターを初めて覚えました。「天国への階段」です。ギターソロが始まるまでのイントロ部分だけですが。ドラムもさわりましたが、足と手が同時にしか動かせなくてすぐに断念。

そんなこんなでロックが好きでよく聞いていた高校生でした。

最近はあまり積極的に音楽を聴かなくなりました。別に嫌いになったわけではないのですが。
たまに聞くのは、ジョーサトリアーニジェフベック、そして聖飢魔Ⅱ
少し気になるのは、大河で流れているジョングラム

 

 

【2020.5.10追記】

広谷鏡子さんについて

卒業アルバムはないのですが、高校時代の集合写真が何枚かあったのを思い出して見てみました。

ネットに出ていた広谷さんの顔を見て、写真を見てみると・・・ありました、同じ顔がありました。

2年生のとき同じクラスだったんですね。

 

写真を見ているうちに、当時(2年生)のことを少し思い出しました。文化祭のこと。

妙にみんな熱心に取り組んでいたことを覚えています。

うちのクラスは、確か平等院鳳凰堂(他の寺だったかも)を作って展示しました。

教室の中に結構な大きさのものを作りました。

普段は授業をやっている教室なのに、あんな大きなものをどうやって完成させたのかは、今になってみると不思議です。

他のクラスのものですが、キングコングと何か忘れましたがロボットのようなものの造形がありました。

すごい圧倒されました。おそらく3階建ての建物ぐらいの高さがあったと思います。

どっちだったかは忘れましたが、夜間に火事になって燃えてしまいました。

かなりすごいものを作っていただけに、悔しかったでしょうね。

それから、ピンクレディーの物まねショー(?)。すごいうけていました。眩しかった。

当時の女子高校生がやるには、かなり大胆なコスチュームでした。