節分パーチー | なまめかしいマサキン谷へようこそ

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真剣にみると損をするのでテキトーに。

節分てほかのイベントに比べたらちょっとジミーだよねぇ?




そんなコトをTちゃんとお話していた。




そしたら




次の日、クラスの大金持ちHくんから




「今度家で節分パーチーするからおいでよ、ベイビー」




と、節分パーチーに招待された。




うまいご馳走がたらふく食べられるとうれしい悲鳴が出た。




「きゃっほーーーい」と。




Hくんの豪邸に到着し、早速ご馳走を食べまくるモードにキモチを切り換えた。




しかし




「豆まきやるよ、ベイビー」




Hくんは言った。




めんどくせぇな。本音はそう思いながらも豆まき用の豆を持った。




あの豪邸のひと部屋ひと部屋に豆をまいていく。




そんな寸法だ。




みんなで手分けしてまいていく方が効率的だと思い別行動でまきにかかった。




軽いキモチで挑んだ豆まき。




考えが浅はかだった。




まず、一つ目のお部屋に入った。




さぁ、悪夢の始まりです。








目の前にはなまはげに似た鬼が無数にいた。
(実際には数人。そう表現しとけばすごい感じに聞こえるだろうと思い)





ひるんでいるのも束の間




早速、なまはげに似た鬼達が襲いかかってきた。




早速、襲いかかってきたハゲ鬼に




早速、豆を投げつけて逃げた。




死に物狂いで逃げた。




豆投げては逃げて、逃げては豆投げて、豆投げまくっては逃げまくった。




満身創痍の中、仲間がハゲ鬼の餌食になっていくところも幾度となく目撃した。



ハゲ鬼に立ち向かった結果、豆も底をついた。




もう仲間を助けられない…




そんな絶望的な状況の中ハゲ鬼に見つかってしまい、さらなる絶望的な状況下に置かれてしまった。




すぐさまに目の前にある部屋に逃げ込み扉を閉めた。




すると、眩しいくらいの光が辺りを包み込んだ。




そこにはお金持ちのHくん、親友のTちゃん、その他仲間達がいた。




みんな笑顔だ。




キツネにつままれたようにキョトンとしているわたしにHくんは




「君が優勝だよ、ベイビー」




え?




「豆まきは愉しかったかな?ベイビー」




今回の豆まきは最後まで逃げきった者が優勝。




Hくんが企画したイベントだった。




安堵感から気の抜けたわたしにHくんは優勝賞品を出してきた。




それはそれは巨大な鬼のお面だった。




(いらねぇ…)




そう思った、節分パーチーでした。













今週のちびまる子・談