魔技能検定ハレルヤ 外柔内剛・3/side-リク | キャラメルアメーバ

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青ざめたオレの顔を見てサイくんは軽く眉を寄せ、気遣わしげな表情を浮かべた。


「まだ顔色悪いな・・・・あんまムリすんなよ。おいセバス、何かあったらアイちゃんに連絡すんだぞ」


「わかってる。直通番号聞いたし」


「・・・・おま、アイちゃんだけはやんねーぞッ」


「息子の体調にかこつけて人の奥さん盗んねーよッ。りっくんの前で変なこと言うなッ」


またもやオレを忘れかけた2人は、名前が出たことではたと気づいたようにこちらを見、サイくんが取り繕うように笑顔を取り戻す。


「ホラ、破霊留矢。あとコレ合格通知な。大切にすんだぞ、売るなよ」


言葉のわりに軽い口調でひょいとそれをオレに渡し、サイくんは帰っていった。


けどオレはありがとうを言うどころじゃなかった。


せっかく来たからカイの部屋でも寄ってみっかな、とか言う声が、耳を通り抜けていく。


手に残された矢をぎゅっと握り締めて、ベッドの横に戻ってきた父さんを振り仰いだ。


「破霊留矢貸しな。コレどこにしまうのおまえ」


小さな部屋にそのスペースを探してキョロキョロしている彼の腕を、後ろからぐいとつかんで振り向かせた。


ひるがえった黒い翼が風を生み、父さんは声に出さずに、どうした、と眉をあげた。


「父さん・・・・ほんとにオレの魔力、美咲に残ってる?」


「残ってるよ、心配すんなって」 


くっきりと迷いのない即答は、真実を告げていると信じられるはずだった。


だけど、信じたくない。


「じゃあどうして!」


どうして美咲のバルーンが割れた?!


オレのありったけでも守れないくらい、そんなにつらいことが、美咲に起こったってことじゃないか!!


「美咲・・・・」


この名前を口にする時は、いつも幸せな気持ちでいたい。


そう思うオレを見事に裏切って、心は不安に波立っている。


いったい、何があった?


ふと、父さんの冷静な顔が揺れたような気がした。


どこか感じていた違和感が、一気に膨れ上がる。


だって、冷静すぎるんだ。


いつもの父さんならこんな風にオレが黙り込んだら、どうしたんだよって腰をかがめて聞いてくれるはずなのに。


今は何も言わないで、そのくせ目をそらすこともなく、ただオレを見つめている。


その視線は切れそうなほど張り詰めていて、けれど完璧なくらい何の感情も宿っていなかった。


オレはこの上なく悪魔らしいそれをじっと見返して、やがてその中へ踏み込んだ。


「美咲に・・・・何したの?」


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