とうとう手術(コイル塞栓術) | くも膜下出血と脳動脈瘤の体験記

くも膜下出血と脳動脈瘤の体験記

36歳でくも膜下出血と脳動脈瘤を体験した記録です。
発症時の様子、手術時の実況中継、術後の経過、術後仕事の様子、かかるお金のこと、脳卒中全般の簡単な知識、三途の川を渡った後の世界観まで…全て包み隠さずお伝えします(笑)

とうとう手術日の朝。
朝食から絶食となり、水分も午前9時を最後に飲めなくなりました。

前回のカテーテル検査の教訓を踏まえ、大量にペットボトルの水を買いこみました。

検査で使う血管造影剤がいつまでも体の(頭の)中に残っていると、ひどい頭痛を引き起こします。
前回はあまり水分を飲まなかったために、検査の次の日夕方までひどい頭痛が続いていました。

午前中に麻酔科の先生がいらして問診。
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の治療のためのこの手術は、普段は「未破裂動脈瘤」の患者さんが多いらしいです。

脳ドックなどで幸か不幸か脳動脈瘤がみつかってしまい、破裂する前にコイルを中から詰めて、大きくなるのを防ぎましょうという術。

ドックで発見されたらショックだろうなぁ・・。

自分の頭の中に実は時限爆弾が入っていたので、爆発しない措置をします、っていう感じなんでしょうね。

余談ですが、ドックでみつかってこの宣告?をされてうつっぽくなってしまう人が結構いるらしいです。
この話は後日に・・・。

麻酔科の先生はてっきり未破裂動脈瘤の手術だと思っていたらしく、二か月前に破裂して入院してましたと話すと、ちょっとぎょっとしていました。

全身麻酔は、どんなに頑張っても麻酔が入るとものの数十秒で意識を失うそうです。
そして自発呼吸ができなくなるので、人工呼吸器をつけます。
いわば仮死状態ですね・・・(-_-;)
病院と先生を信頼してお任せするしかありません。

前回の入院のときからお世話になっていた看護師さんが今日の私の担当です。
私より一回りも年下なのに、いつも和ませてくれて、そしててきぱき仕事をする優秀な看護師さんです。

が、注射がどうも苦手らしい!!
点滴のための注射針(すごく太いやつ)を3回刺し間違え・・・
先輩看護師さんに頼み、それでも悪戦苦闘して、やっと装着完了。

13:00。
地下の手術室まで連れて行ってもらいます。
入口でヘアキャップみたいなものをかぶり・・。
手術室看護師さんに申し送り。

ストレッチャーから手術台に乗り移ります。

手術室勤務の看護師さんたちは、前回のカテーテル検査のときの看護師さんたちと同じ人がいました。
世の中いろいろな職業がありますが、こんな命の最先端のような職場で一日中仕事するなんて・・・。
どれだけのストレス感じているのかな?
残業とかすごいのかな?
医療のお仕事には本当に頭がさがります。

心電図やら脈やらいろんなものを装着し、手際よくぱたぱたと準備が進んでいきます。

今回は泣きませんよ・・・?
(前回はめそめそ泣きましたが)
落ち着いてじっと準備が終わるのを待ちました。

何が起こっても運命を受け入れよう。
心静かに誓っていました。
試合前の選手のような気持ちです。

宙をじーっと仰ぎ見て微動だにしない私を見て、
看護師さんたちが
「大丈夫?緊張している?そうだよね、手術だもんね。
大丈夫よー。大丈夫だからねー」
一生懸命励ましてくださいました・・・。

と、脳外科の主治医の先生登場。

「d-trichさん(私)、がんばろうねっ!!!
大丈夫だからねっ!!」

いつもと違って、ちょっと声のトーンが高い&ハイテンション。
・・・先生も緊張しているのかな?
医者も人の子だ・・・。

耳元で看護師さんが
「あれ、独り言だから気にしないでねっ(苦笑)」と
わざわざ忠告してくださいました・・・。

麻酔科の先生が、
「それではこれから眠くなる薬をいれます。
薬投入して1分もしないうちに意識がなくなります。
意識がなくなったら人工呼吸器を挿入します。
よろしくお願いします」

・・・・あれ、あれ、あれれれれー?
どろーーーーん・・・。これが噂の全身麻酔。
確かに意識がもうろうとして・・・。
でも周りの声がまだ聞こえるよ・・・・?

麻酔科の先生の、やっぱりハイテンションな声で
「よし、完了!!〇×△◇・・・・」

あっという間に意識がなくなり、手術が開始となりました。