マジメな話、第二弾です。


アメリカの話ですが、特許出願をすると日本と同じように審査がされます。

 

アメリカでの審査は、日本と同じように、似たような特許が有れば拒絶され、拒絶に対して補正や反論をして、認められれば特許査定になります。もちろん、認められなければ、再度拒絶されます。


再度拒絶された場合は少し厄介です。通常、費用のかさむRCEという手続きを行い、補正や反論をもう一度審査官に見てもらいます。厄介ですね。


一方で、ちょっとした補正を行って特許になるような場合、AFCP2.0という制度を利用して、RCEを省略できることがあります。つまり、より安く特許を取得できます。

 

AFCP2.0では、審査官が凡そ3時間で審査可能なちょっとした補正について審査し、認められればRCEを省略して特許査定になります。


ですが、3時間以上かかる場合等は、審査官から通知がなされて、RCEを行わなければいけません。


AFCP2.0を利用した場合にRCEが必要になるケースや出願を諦めるケースは、75%もあり、そのまま特許にはならないのが現実です。

 

なので、どのような補正ならAFCP2.0で特許になるかを見極めるのが重要です。


AFCP2.0に適しているのは、一般に5ワード程度の補正と言われています。「This is a pen.」、これは4ワードです。こんな簡単な補正でなければいけないのです。


ただし、必ず5ワード程度でなければいけいかというとそうではなくて、先日認められた補正は10ワード程度あったかと思います。


なので、補正を考える時に出来るだけ少ないワード数とする必要があり、さらに現地の代理人にできるだけ文字数を少なくしてくださいと伝える必要があるかと思います。