特許の対象は、技術(正確には技術的思想の創作)であり、技能とは違います。
技術は何なのかというと、一定の目的を達成するための手段で、客観的に他人に伝えられるものを言います。
わかりにくいですね。
噛み砕いていうと、技術は、熟練いらずで他人に教えられる技とでも言いましょうか。
これに対して、技能は、熟練で身につける技、つまり職人技ですね。
前置きが長くなりましたが、最近、特許を取らずに職人を抱えて技能を保護することを始めたお客様がいます。競合が同じものを作っても、技能がないから品質が良くないそうです。競合の製品は安いのですが売れず、結局、お客様の高めの製品が売れるようです。
知的財産だけではなく、人等も含めた知的資産の保護で、競合に勝っているわけです。