韓国で過去に登録された商標について、国内のお客様よりお問い合わせがありました。
登録された商標は、アルファベットと数字を組み合わせた文字に更にデザインを加えたロゴなのですが、韓国のデータベース上では、検索の便宜のために、ロゴを構成する文字が割り当てられています。例えば、「ABC」の文字をデザインしたロゴの場合は、「ABC」です。
で、お問い合わせはというと、その割り当てられた文字が間違っているから、私、須藤の責任でなんとかしろ!というものでした。
お客様の言い分は、間違いのない権利の取得をお願いしているのだから、間違いのある権利を正す責任が私にはあるとのことです。
ですが、データベース上で便宜のために割り当てられた文字が間違っているだけで、権利上は何の間違いも問題もありません。
しかも、割り当てられた文字は、私は勿論のこと、韓国の提携代理人にも関与し得ない「お役所のミス」なんです。
国内でこのような事態が生じた場合は、無料で対応させていただくこともできます。
ですが、海外の場合は、現地の提携代理人に対応を依頼する必要があり、無料にすることはできません。現地の提携代理人は、自分に責任のないことに対して費用を請求してくることは明らかなためです。
現在のところ、このことをお客様にご理解いただけそうもなく、困惑気味です。とりあえず、現地の提携代理人には、事情を説明して、格安で対応してくれないか頼んでいるところです。
お役所さん、頼みますよ。
アメリカでは、もっと酷いことがあって、特許証の権利範囲に誤記等が生じているときがあります。お役所のミスで権利範囲に影響が出てしまうおそれがあるんです。やはり、訂正には、現地の提携代理人費用がかかってしまいます。
何が言いたいかというと、
ただの愚痴でした。
お付き合いいただき、ありがとうございました。