価格競争に陥らないようにすることは、「知財をお金に変えるには、どうしたらいいか？」ということにつながります。
知財で模倣品を排除して価格を下げずに商品が売れれば、その分、知財を換金できたことになります。
では、どうすればいいのか？
まず知的財産で商品価値等を高め、知的財産権で壁を作ることです。
ここでの知的財産と知的財産権は、同じではありません。これがポイントです。
知的財産は、技術的なアイデア等で、知的財産権は、その技術なアイデアについて取得した特許等です。
知的財産には、商品に盛り込まれる色々なアイデアやデザイン、その他、商品パッケージ等も含まれます。
知的財産権は、そのような商品を模倣から守る壁として機能します。
ですので、知的財産権は、全てのアイデアやデザインについて取得するのが良いのは当然ですが、実は、壁として十分な機能があればよく、核となる一つのアイデアやデザインについて取得すれば済むこともあります。
ただし、良いものは、真似をしたくなりますから、壁をすり抜けて上手に真似をされないように、周辺の知的財産権を取ることも通常は必要になります。
まとめますと、自分の商品等の強みを守る知的財産権の壁を上手く作っていくことが、価格競争に陥らないために重要です。