『映像の20世紀』デジタルリマスター版 第3集『それはマンハッタンから始まった』 | 蒼穹アーカイヴ

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おかげさまでなんとか穏やかに生きてます。
相変わらずの遅れ更新中。
終わったらDQXに戻りたいけどー。

冒頭で早速WTCのツインタワーがふっつーに映ってた……うん。
第一次大戦の軍需景気に沸き立つ米国が、1920年代終わりの大恐慌に至るまでの謳歌と急転直下を描いた回だったかと。一方で戦後の巨額賠償金に喘ぐドイツとヒトラーの台頭なんかもちらりと映している。あとムッソリーニとかもね。日本では関東大震災と、昭和天皇の即位くらいかな。あくまで米国にフォーカスを当てた回に思える。
大戦後、いよいよ移民の流入の加速した米国ではやがて、彼らを排斥しようとするKKKの様子なども映し出される。そしてこの番組が入れ込んだ『不寛容』『移民排斥』のテロップにぎくりとした。
今現在の米国と、変わらないのでは……?と。
不寛容というなら、この日本でもこの単語は大した流行っている。そういう意味でも、歴史は繰り返すのだろうか。芥川龍之介が1927年(昭和2) に自殺する前、にその胸中を表現したという『ぼんやりとした不安』という形容のは、今の日本人も少なからず持っているのではないか、と……
そんな米国民が、マンハッタンが紙吹雪で前が見えなくなるほど熱狂し大歓迎したのがリンドバーグの大西洋無着陸横断だったのだという。移民の流入も勿論その理由のひとつでもあるけれども時代の急激な変革の中でこれまで信じていたものが拠り所にならなくなっていたところに、彼の偉業は一陣の爽やかな風のように人々の許に飛び込んできた。故に宗教じみた熱狂を以って人々が彼を迎えたのもおかしなことではない……と、当時の人が綴っていたのを紹介される。なるほど……
しかしそれをも踏みにじっていくのが大恐慌。世界大戦を経て立ち直ろうとしていた中、再び世界は混乱のただ中へと進んでいく。
ほんで最後にもマンハッタンの夜景、エンパイア・ステート・ビルと並ぶように普通に聳えるWTC……うん。