『映像の20世紀』デジタルリマスター版 第1集『20世紀の幕開け』 | 蒼穹アーカイヴ

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おかげさまでなんとか穏やかに生きてます。
相変わらずの遅れ更新中。
終わったらDQXに戻りたいけどー。

どうにもこうにも『真田丸』を観るにはまずこちらから観ないとなので、もう一年は寝かせたことになるこちらをようやく観る。
観始めて割とすぐに気づいたことには

「……もう20年前?」

この一連は製作が1995~96年で、既にその製作年すら近代史に片足入ってることになる訳で。まぁ私が初めて観たのも既に再放送で、年越しライブ出発前のホテルのBS放送での1999年大晦日だから……仕方ないのか……
ていうか、そんな近代史の一辺の切り取られた年辺りには既にもう成人してた訳で、でもってそれからそれなりに年数重ねてきた訳で、そこいらにも合わせて愕然となる。だって未だに、1990年代後半なんてちょっと前って感覚が未だにあるもの。それはそれで……こわいもので。その自分の感覚を否定するつもりはないけども。
さて、この回はアバンタイトルが『20世紀の幕開け』というのもあり、まだ19世紀もちらちらと顔を出す。その中で印象的だったのは、パリ万博(1900年) を映し出した当時のフィルム紹介の一方で、そのパリの路地裏で立会人を介しての決斗が行われていた、というもの。勿論、決斗者たちがそれぞれに持つのは今ならフェンシングで使うようなエペ、まぁ剣と魔法の世界ならレイピアと言うだろう細身の剣で斗うのだけれど。その姿に、勿論空想の中でありながらも既視感を覚える。というのはA・デュマ『ダルタニャン物語』の世界つまり17世紀のパリでもこうして、例えば誇りを傷つけられた際にそれを雪ぐ為に男たちは立会人の許で剣を交えたというが(だので物語冒頭で主人公ダルタニャンはパリに着いたその日のうちにその三人の銃士たちと時間を替えて決斗することになる) それが未だ息づいていたのだなと。時空を飛び越えたパリの姿を垣間見たようで興味深かった。
他にはロシアのロマノフ王朝、中国の清王朝、長い王朝の崩れゆく様を映し出していた、という編集になるほどなと思い。イギリスもヴィクトリア女王が亡くなり(留学中の夏目漱石が滞在中にその葬列を見に行ったそうな) 一方、20世紀初頭に多数の移民を受け入れた米国はその豊富な労働力を以って世界に冠たる豊かな国へと変貌を遂げていく。そこで思い出したのが多分この後の回などで紐育の街を映し出す際に普通に出てくるのだろうWTC。今ならあえて編集で避けるのだろうけども、この一連が作られた当時はごく普通に在った訳だから。南棟も、北棟も。
そういう意味では、私もまた今歴史の中でこれを観ているのかもしれないなぁ。
次回以降も、俄然観ていきたい思いになる。やっぱり映像というのは、ダイレクトだ。