ニートになった。

ニートって楽だな。

全てが弛緩していくこの感じ。

ぼくはこのままだめになっていくんだろう。


「髪の毛」


昔々、あるところに意思のある髪の毛がいました。

髪の毛は思います。

「なぜ私は存在しているのだろうか。」

髪の毛は近所に住んでいるフケじいさんにたずねます。

あなたはなぜ存在しているのですか?

ゴミのような存在のあなたに存在している価値はあるのですか?

フケはフフンと鼻でわらっていいます。

「わしはわしの役目を終えたから今のわしになったのである。ゴミという役目もいまだけの話。いつかは土に返り栄養となって違う形に姿を変える日が来るであろう。」

髪の毛は目を見開かれる思いでそれを聞いていました。そして、ゴミのようなフケじいさんを馬鹿にしていた自分が馬鹿だという事に気がつきました。

それからというもの髪の毛は何も考えず一心不乱に頭皮を守るため働き続けました。

何十年かたったある日髪の毛からはすっかり色が抜け落ちていました。

そして、となりに住む若々しい黒髪の髪の毛に言われました。

「おっさん、もうそんな髪の毛の色して何の役に立っているというんだ。いさぎよく抜け落ちてしまえよ。」

そんな若者に対して白髪になった髪の毛はいいました。

「貴様、殺すぞ。」

髪の毛は長い間働いている間にすっかりやさぐれてしまっていましたとさ。