「実はね」
こう女の子に言われると、冷たい水分が背中を流れ落ちるのを感じる。
僕は一度だけ、浮気をしたことがある。
その時の相方がたまたま一緒にテレビを見ていたときに「実はね」と口を開いてきた。
「はい?」
と少し動揺が声色に表れてしまった。
続けて、相方は
「いい、なんでもない。」と言って会話はそこで終わってしまった。
なんだろか?なんだろか?
変に気になる。
そこで、TV番組が調度彼氏の浮気調査をするという内容だったので、
「ははは、大変やなあ~。こういう男はどうよ?」となんとなく探る感じで聞いてみた。
「うーん、まあ相手も浮気してるんだったら、浮気しても仕方ないよね~。」
とそっけない返事が返ってきた。
あれ?なんかおかしいぞ?
「そういうもんかなあ~。。俺はやだけどなあ~。。」と浮気は嫌いだみたいな感じで言ってみた。
彼女は続けて言った。
「あのね、私言わないといけない事があるの。。」
もしかして?
「なにを?」段々心臓のリズムが変調してきた。
「私、知ってるの。あなた、浮気したでしょ?」
「うん。」反射的にそう答えてしまった。
数秒間の沈黙の後彼女はこう言った。
「冗談のつもりで言って驚かそうと思っただけなんだけど、まさか、、ね。。」
そういうと泣き出してしまった。
しまった。。
完璧にまずった。。
面倒臭いことになってしまった。
「いや、なんか急にそんなん聞くからさ。なんか、びっくりしてそう言っちゃったんだけど。。」
力技でなんとかするしかないと思った。
「もう、いいって!なんか前から怪しかったんだ。。それであなたの携帯見ちゃったし。。私、知ってたし。。」
鼻水の音がじゅるじゅる聞こえる。
「て、おい何俺の携帯見とんじゃ?」
力は技を制す。俺に技は効かない。
「もう、いいって!もう、終わり。。もう、いい分かれる。。あのね、もしあなたが嘘でも浮気してないって言ってくれたら、もう別に見てみないふりしようと思ってたけど。。それに、今だからいうけど私も浮気してたし。」
「はあ?」
話がよく分からなくなってきた。
「あんたの友達と私、この部屋で何回もやったし。聞いてみなよ。あんたの携帯見た後、私もうどうでもよくなって。。」
「はあ。。」
ああ、なんかボタンの掛け違いが起こっているようだが、もうサイは投げられてしまったようだ。
という具合に人間関係がめちゃくちゃになるので、信頼関係は大事にしないといけないと思いました。