あるところに犬になりたい少年がいました。


彼は来る日も来る日も道すがら横を通り過ぎる犬達を見ると

こう思うのです。


「ああ、犬はいいな。特に金持ちに飼われている犬は特に。だって今の僕よりおいしいもの食べているんだもの。」


彼の家はとても貧しい家で、その日のご飯を食べるのもやっとのありさまでした。

理由は父親が布団のモニターの仕事をして生活をすると言ったのがきっかけでした。

その日を堺に父親はまるで眠り姫のように眠りつづけました。


座敷犬になれそうな、ポメラニアンやミニチュアダックスやチワワを見る彼の目は偉人を目の前にしたかの

ようにキラキラしていました。


しかし、ある日ついに彼の意識化の欲求は彼の理性の制御を振りほどいてしまいました。

少年は近所のポメラニアンを飼っている金持ちの家に忍び込み、ポメラニアンを自分の家に連れて帰り

その後忍び込んだ家に再び戻り、うつ伏せになってじっと飼い主が来るのを待つことにしました。


しばらくすると飼い主の主婦が返ってきました。

自分の家の今でうつ伏せになっている少年を見て、持っていた買い物袋をとりあえず落としました。

そして、少年の肩に手を置き体を揺すって

「ねえ、あなた大丈夫?てかなんでここで倒れているの?」


少年はこの時を待っていましたとばかりにいいました。

「私は、あなたの買っていた犬です。いたずらな魔女の手にかかりこのような姿になってしまいました。」

主婦はいいました。

「あなた?もしかしてクラウディアなの?私のかわいいクラウディアなの?」

少年と主婦は数分間じっとお互いを見つめ続けました。


そして主婦はにっこりと微笑んで

「なわけないだろ」

と言って警察を呼びました。

愛犬のクラウディアは無事保護され元の家に帰る事ができました。


少年はパトカーの中で、

「ああ、そうか着ぐるみ着るの忘れてた」

とふと思いましたとさ。