蒸し暑い。
T-シャツが汗でへばりつく。
外では雷が鳴っている。
なんか、肺がうずうずする。
タバコやめて3日が経つ、
肺が労働から解放されて喜んでいると同時に労働を求めてうずいているという矛盾。
そんな僕も会社を3日休んでいる。
労働から解放されて喜ぶべきはずだが、何かをしてないと落ち着かないという矛盾。
香を焚いてみる。
部屋の中が、鼻をつく臭いで燻される。
臭いと記憶は強いつながりがあると聞いたことがあるが、
この臭いは僕に南国を思い出させてくれる。
そう、数ヶ月前バリへ行ったときの話。
僕は日本語ベラベラのバリ人にサーフィンを教えてもらった。
「ナンパしよー、ナンパしよー」と誘われたので
ナンパをしてみたが、ひっかからなかった。
「ノーマネー、ノーハネーね。」
この台詞を至るところできいたので、この世の真理を皆バリの人は知っているんだなと感心したものだった。
そいつの店の前でしゃがんで話していたら、
少し、気が触れたような人がやってきて僕に手を差し出した
「タバコがほしいんだと」
僕にサーフィンを教えてくれた奴が横から説明してくれたので
持っていたマルボロライトを差し出したら、いらんというような顔をされた。
「赤いのね、赤いのじゃないとダメ」また、説明してくれた。
要は、普通の赤マルが良かったという事だったらしい。
しかし、この男。
よくよく話を聞くと、その辺りの高級ホテルのオーナーの息子だったらしい。
遺産争いで「マジック」をかけられておかしくなってしまったというのが噂されているようだった。
最初「マジック?」と手品かなんかを想像してしまったが、
呪いみたいなもんは、どこの国でもあるんだなと改めて気づかされたように思う。
「ノーマネー、ノーハネー、だがマネーがあってもノーハッピー」
そう、どこにでもある話。。
暑い。。
この暑さはなんなんだろうか?
呪いか。。
マジックにかけられてしまったようだ。。
もう、仕事が手につかない・・。
ここがバリだったらそれで全て解決なのに。。