不思議なほど、不思議なほど。
空から落ちてくる雨粒が、再現なく振ってくる夜に。
目をつぶって、ベッドに横になっていると雨粒の音が段々ざらついてきた。
ざらざら、ざらざら。
ベランダに出て、柵のスキマから手を伸ばしてざらざらと音のするその粒達に触れてみた。
手の中で、その粒達は集まって一つの大きな塊になった。
手を揺らして、その塊を揺らしていると渦に変わった。
いつの間にか自分は渦の中にいた。
上を見上げると、巨大な自分が自分を見下ろしていた。
「ああ、なんて大きな自分。。」
自分の手を触ると、ざらざらした。
気が付くと、トイレの中で座っていた。
「キャビア食べてみたいな」
便器の中には、排泄物を流した後の渦ができていた。