おなかが空いた。

何か食べ物を口にいれなければ。。


横になっている自分から、手に届く位置にしょう油があった。

「舐めよう」

指に一滴、二滴垂らし、その指をねぶり倒した。

まるで、ホームランバーをむさぼる小学生のように。


その行為を数回繰り返すうちに、指はふやけてふにゃふにゃになってしまった。

その指を見ているうちに、内から衝動が沸き起こってきた。

「食べてしまえ。。」


次の瞬間、口を大きく開けてそのふやけて魚肉ソーセージのようになった指をくちの中に入れた。


。。


気が付くとベッドの上だった。

見知らぬ部屋の中に、一人。

指には包帯がぐるぐる巻きに巻いてあった。


「ああ、そうか。。昨日トランクに指をはさんだんだったわ。そんで彼女の家に泊まったのか。。」


彼女がトイレから出てきた。


「お腹空いたー。。」

「あっ、そういえば、この前実家から魚肉ソーセージ送ってきたんだった。私の大好物の。。」


しかし、その魚肉ソーセージは自分が昨日彼女が寝ている隙に食べたのであった。


「私のソウルフードがないわ。。あなた、もしかして。。隠しているんじゃないの??」


自分の服の中をまさぐられ、口の中をこじ開けられ、最後にはぐるぐる巻きにしていた包帯がほどかれた。

すると、中から汗でふやけて魚肉ソーセージのようになった指がでてきた。


「いただきます。」

そう耳元で聞こえた瞬間、意識が途絶えた。


目が覚めると、自分の部屋で寝ていた。

指はなんともない。

夢を見ていたようだった。

安心したら、お腹が鳴った。。


「お腹が空いた。。何か口に入れなければ」


手の届く位置にしょう油のビンが置いてあった。