オーラの泉 書き起こし

 

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もう一つ言っていいですか。あの…ダメですよ、移住はね。」
国分「思っていたんですか?『移住しようか』と。」
小室「すぐじゃないですけれどね」
国分「なぜ、小室さんは移住しちゃいけないんですか?」
小室「江原さんも移住しちゃいけないんですか?」
美輪「お役目があるから。日本で役目がたくさんあるから。」
小室「出国禁止ですか」
美輪「そうそう、同じなのよ。」
国分「今日でその考えはやめてもらって。」
美輪「やらなきゃいけないことが日本でいっぱい出てきますし、なさるんですよ。 
それがちょっと、大変な大仕事。」あせる
小室「怖いなあ。」
国分「江原さんから『あせるな』という言葉が出ましたけれども
そういうことで考えていたことというのはあったんですか?」
江原「『あせるな』というよりも『急ぐな』かもしれません。」
美輪「そうなの。」
小室「そうですね。ネットとかで、スピードがより速くなっちゃってるから、
合わせなくちゃいけないじゃないですか。
それでもう、そのスピードに合わせようとすると、やはり急がないといけなくなっちゃう、 というのはありますね。 
まあでも、もっと本当はゆっくりやりたいというのはありますけれども。」
美輪「というのはね、『原点を見つめなおせ』ということみたいなの。
原点は何でした? 富田勲ニコニコでしょう?そこなんですよ。」ニコニコ
小室「ちょっと今、悪寒が走りましたけれど、すごくわかりますね。」
美輪「おわかりになる?」
小室「わかりますね。」
江原「小室さんは現代の象徴みたいなもので、今テンポが速いから、 その中に乗るには速く、急がなくてはならない、という感覚にとらわれちゃって、
美輪さんがおっしゃったように、原点が見えなくなって。 
これって現代の日本人が、みんな共通することだと思うんですよ。」
美輪「基本さえ、本建築さえあれば、土台があればね、そうすると怖いものなんて ありゃしませんよ。 
富田勲さん(世界で初めて、クラシック音楽演奏にシンセサイザーを導入)なんて
本当に世界に誇れるような素晴らしい音楽家だし、しかも新しくて古いでしょう?
だからもう一度原点に戻って、分解して、咀嚼して、食べて細胞にして 
そこからまた始まると、今度は揺るぎのない本格的なものができるじゃありませんか。」
小室「いま実は、設計図的な意味で、今のお話がほわっと出ていたところだったんですよ、 ここ最近。
まだ何もできていないんだけど。」
国分「『わかっちゃった』というのは、そういう意味ですか?」
小室「そうですね。『何の設計図なんだろう?』っていうものは何かあったんですけれど」
国分「わからなかったんですか?『設計図は頭の中にあるけれども、何なんだろうな』と。 
それが美輪さんの言葉で、わかったわけですか?」
小室「はい。」
美輪「だからおもしろい、今ままで聞いたことのないようなね、ロックなんだか、 シンフォニーの交響曲なんだか分からないような、不思議なものが頭の中で聞こえてくる。」
江原「そう。それが見えて、聞こえてね。」


美輪「それをお作りになっているのが、いま聞こえているわけ、2人とも。 ラブラブラブ


それでね、その原点はどこかと言ったら、富田勲が基本になっていて、 そこから派生してきている。 
小室「富田さんのは、あれは万博の日本を彩る音。」ガーベラガーベラガーベラ


美輪「日本の宣伝でしたから、あれは。 日本の楽器をたくさん使ったりしてね。


しかもモダンで、クラシックとかモダンとかを 超越したところで現代音楽をやっていらしたから。」


小室「そうですね。日本なんですよね。 本当につながりました。」キョロキョロ