約1年勤めた運送会社退職。

再三の引き留め工作でまったく話が進まなかったが、きっちり1ヶ月やりきった。

引き継ぎで2日間はじめましての人と一緒にまわり、この仕事の山積みの問題点を見てもらった。

とにかくキャパオーバーで危険きわまりない。

現状週休0日なのも教えたが、「俺はやんない」契約らしい。

て言うか俺がやらされていることが「あり得ない内容」だそうで。

やっぱりそうか。

だよな。

彼には以前に作っておいた顧客ごとのマニュアルを渡した。それを見れば問題なく出来るはずだ。

最後の仕事を終えたとき、彼から質問。

「俺が誰だか知ってる?」

いや、まったく。

「社長の親族」。

なんだってぇ!?

なるほど、やりたい人誰もいなくてそうなったか。

そりゃそうだわ。

誰がこんな罰ゲーム引き受けるよ。


会社に戻ると社長がいて一年間ありがとう、助かりましたと労われた。

社長にも画像を含めていろいろな問題点を話した。

週休0日の話もした。

「全然聞いていない」

話が一つも上がっていないらしい。

「何やらせてんだ、部長ぶん殴っておくわ」

いや、殴らなくていいです。

そこへ親族さんや事務の人もまじって一時間くらい話すことになった。

「俺に言えば良かったのに、戻ってくる時は俺に連絡して」

確かにそうすれば良かった面はあるな。

営業や部長が話をあげないから社長はいろいろと把握をしていないらしい。

それが今の会社の問題点になっている。

社長は話しやすいし侠気がある、もう少し会話しておきたかった。

でもまあ、派閥があって実質トップの部長の言うことを誰も聞かないし、段取りや連絡もまるっきりだけど俺は部長の人柄は好きだぞ。

唯一聞くから何でも押し付けられたけど世話になった面もある、義理を感じる部分もあった。

部長がいなかったら2ヶ月で辞めてた。

だからこの1年は「まあ、これはこれでいい」。

さて、一週間ニートして次だ。