「っつーか、何で武が綺羅先輩と樹里亜先輩を知ってんだよ?」
「ん?あの二人、有名なのか・・・?」
と事も無げに武はヤスに疑問を投げかける。すると彼はブレザーの胸ポケットよりメモを取り出す。情報通の彼にとってはこのメモは必須アイテムである。
「有名っちゃあ有名だな。あの二人、二年の美人コンビで通ってるからな~。樹里亜先輩は『踏まれたい女ランキング』で一位!毒舌だけど意外と優しいツンデレお姉さまの代表だ!んで、綺羅先輩は気さくでボーイッシュで美人ときちゃー、うちの学年の女子までもが黙っちゃ居ない。男女共に大人気だとか・・・・。」
「よ・・・よく知ってるな・・・。っつーか、ヤス、時間がヤバいぞ・・・学校までダッシュだ!」
そういって二人は急いで学校に入る。ギリギリ始業のチャイムには間に合い、一限目の授業が始まる。武が教科書を鞄から出そうとした瞬間、一枚のメモ書きが入っていることに気付く。
『放課後、アジトで待ってます。綺羅。』
メモに書かれたとおりに、武は放課後COAのアジトへ向かう。すると綺羅が駆け寄ってきて武の手を握る。
「ねねっ!武、武、これ出てよ、これ~。」
そういって見せられた紙には『校内アナザーバトルコンテスト!』と大きく書かれている。
「これね~、賞金が出たりするんだよ~。それで、噂によるとうちの学校の四天王って言われてる人の一人が出るらしいのね!だから、武も出よ?」
「お・・・・・おう!」
「やった♪そう言ってくれると思って私もう登録しといたんだ~、来週の月曜だから今日から毎日特訓ね~!」
無茶を言っていると解りつつも、武は拒まなかった。何故か、彼女に言われると、不思議と期待にこたえたくなる自分が居ることに、武は戸惑っていた。