イザナミが、現代とこの時代とを繋ぐ門を開ける。そこからゆっくりと白い腕が俺をつかみ始める。
「じーさん!俺もっ、俺も感謝してる・・・!この世界に呼んでくれて・・・・ありがとう!」
「廻神さん!アンタ、もっと党首として胸張ってねーと駄目だぜ・・!」
「面無・・・!助けてくれて・・・ありがとな。こっからは・・・廻神さんを助けてやってくれ!」
「燐・・・!お前なら・・・・『あの人』の名前を十分継いでいけると思うぞ・・・頑張れ・・・!」
燐は涙で顔をくしゃくしゃにしながら此方によって来る。
「アンタが・・・・・居なくなったら・・・・誰を目指して鍛錬すれば良いのだ・・・ひぐっ・・・・。」
目頭が熱くなるのを堪えて、綾乃のほうを見る。
「綾乃・・・!お前なっ・・・女の子なんだから兄貴に似て無鉄砲なのは控えるんだぞ・・・!後な・・・お前がやられて真っ先に切れたのは白だぞ・・・・。白に迷惑かけるなよ・・・。」
白と綾乃の顔が真っ赤になる。
「おい、白!綾乃を大事にしてやれよ・・・・。お前は俺にとっても大事な親友だからな・・・!」
「樹君・・・・えぐっ・・・・・・。」
「おいっ、風雅ー!瑪瑙を大事にするんだぞ!」
「うっ・・・・うるさい!」
風雅は顔を赤らめながらこっちに歩み寄り、右拳をこちらに突き出す。俺も同じように拳を突き出して続ける。
「風雅、お前は最高の好敵手だ・・・・。だからな・・・・。誰にも負けんじゃねーぞ・・・?」
「ふんっ、当たり前だ。」
「イザナミ、お前のことを悪く言ったりしたけど・・・・。情が移らないようにしただけだったんだろ・・・?・・・・ありがとう・・・・。」
「気付くのが遅いわ!・・・・・感謝の言葉は・・・おりんにかけてやれ。」
するとイザナミはおりんの姿となり、彼女は胸元より十字架のついたネックレスを取り出す。
「樹様が・・・・幸せであるように・・・・『くるす』・・を・・・・えぐっ・・・・。」
ネックレスを受け取り俺はおりんを抱きしめる。両の目からは涙が零れ、嗚咽を漏らす。
「ありがとう・・・ありがとう・・・・。」
すると白い腕が俺の全身を絡めとり、現代の門へと引きずり込む。
「みんな・・・・・ありがとう・・・・。」
その言葉を最後に、俺は現代へと帰っていった。