突然現れたイザナミに、俺はただただ驚くばかりであった。
「馬鹿者!集中せんか・・・!私であろうとも・・・・此奴の攻撃を凌ぐのは至難の技ぞ!」
そういってイザナミはおりんの姿になる。
「樹様・・・・。心配で・・・・ついつい出てきてしまいました。おそらく・・・・この戦いで・・・・私達の力は切れ、この世に命を留めて置くことが出来なくなります。ですから・・・・」
「それって・・・死ぬって事だよな・・・!?ふざけるな・・!誰がそんなの許すか!俺っ・・・・・俺っ・・・・・お前にまで死なれたら・・・・俺・・・・。」
涙目になる俺を愛しそうに眺めながらおりんは続ける。
「元々・・・・・私は死した体に無理やり命を繋いだだけであります。・・・・・それ以上に・・・・貴方様の命を救いたいのです・・・・。」
「でもっ・・・・・でもだなぁ・・!」
言葉が見つからず、俺は嗚咽をもらす。天海の体が消滅していくに連れて、徐々におりんの姿も粒子化して行く。天海の体は限界に近くなり、彼は雄たけびを上げる。
「くそおおおお、くそおおおおおおお!我の・・・・・・我の体がああああああああああああああ!」
断末魔を残して、最強最悪の男は消滅した。そしてそれは、この物語が終わりつつあることを意味していた。