朦朧とする意識、動かない体、この二つの要因が俺に敗北を悟らせた。しかし、それを悟りつつも俺は歯を食いしばり、立ち上がろうとする。するとそこに面無が現れる。


「樹君・・・・前にあった時・・・・助けたろ・・・いうたやろ・・・?それがこの時やと思うんだよな・・・。」


 そういって彼は天海のほうへ向かう。そして次に俺の元に現れたのは廻神であった。


「樹さん・・・。私が弱くなければ・・・佐助も、陽炎さんも、他のみんなも死ななくて良かったんですよね・・・。でも・・・その罪を償えるときが来たみたいです・・・・。」


 次にやって来たのは、綾乃であった。


「樹・・・・頑張りなさいよ・・・!戻るまで・・・・時間稼ぎするから・・・・。」


 白と、風雅が続いてやってくる。


「樹君・・・・。僕・・・樹君に会えてよかった・・・。君にあってから・・・僕は・・・少しずつ変われたと思う・・・。君は大切な友達だから・・。風雅も帰ってきたし・・・・みんなで・・・・里に帰ろ・・・?」


「オイ馬鹿・・・。もう少し寝たら、起きてこいよ・・・。癪なんだが・・・・お前なしじゃ・・・・勝てそうにない・・・。お前の力が・・・・必要だ・・・・頼む・・。」


 ふらふらと、燐もいっぽいっぽ近づいてくる。


「アンタ・・・・。ここまで来たんだからね・・・・。必ず・・・・勝とう・・・・・ね?」


 最後に、剛蘭が優しく話しかけてくる。


「わし等が、未来から呼んだのは・・・希望であったな・・・。今・・・この絶望的な状態においても・・・。ここに呼ばれたのが、お主で良かったと思っておる・・・。」


 そういって剛蘭も戦いに赴く。目頭が熱くなり、涙が頬を伝う。心臓の音が、いつもより大きく聞こえてきた。