廻神、面無を失った俺達は、次なる攻撃を天海に仕掛けた。綾乃がありったけの力をこめて奥義を放つ。
「樹戒・木樹観音!」
そういうと無数の木の根が天海に纏わり着き、彼の体を締め上げる。そして完全に彼を飲み込んだ木の根はまるで大樹のようにそそり立った。しかし次の瞬間、凄まじい破裂音がする。大樹には大きな穴が開いていてそこには誰もいなかった。俺が綾乃を振り返ったときには、天海は綾乃の懐に居て、彼女に一撃を喰らわせた後だった。
「綾乃!・・・・許さない・・・・雷龍!!」
白が激昂すると巨大な雷の龍を作り上げる。そしてそれを天海に放つ。天海は避けることなく真正面から受け止める。彼は感電して痙攣し、墨クズのように真っ黒になるものの、立ち上がり煤をはらい鋭い爪で白を切付ける。
「くそっ!」
風雅が風穿孔を放つものの天海は動じず風雅を叩き落とし、その後ろより襲い掛かった燐の攻撃も見切り、彼女も一撃にて気絶させられる。そして剛蘭が俺の前に立って大きく息を吸い込む。
「覚悟じゃ、天海!」
そう言ってブラックーホールを作り上げて彼を吸い込みきったものの、その穴を再び広げて天海は戻ってくる。そしてまたもや一撃で剛蘭を沈ませる。俺は紅骸を出し、天海を睨み付ける。
「くそっ・・・・みんなを・・・・。散れ・・・・紅龍!」
そういって紅い龍にて天海に襲い掛かるものの、天海には効かず彼の一撃は俺に直撃し、意識は朦朧としてきた。
「く・・・・・そ・・・・・。」