最終決戦の間、そこで悠々と待つのは天海であった。彼は余裕の表情を見せる。
「全員来ましたか・・・。おやっ・・・・風神さんは復活のご様子で・・・・。小太郎あたりが何人か殺してくれるかと思ってたんですけどね・・・。折角『改造』してやったのに・・・・・残念です。」
「ふざけるな!」
そういって飛び出したのは面無であった。強力の鬼である青鬼の面をかぶってそれに変化するも、その拳はいともたやすく魔王の腕につかまれる。
「フー・・・・フー・・・俺の両親を殺しておいて・・・。」
「はて・・・・誰でしょう・・・?幾人も殺しましたゆえ・・・覚えておりません・・・。」
そいって面無の腹に一撃を入れる。またたくまに彼は後方へ飛ばされる。そして燐が火の鳥を作り出し、天海に放つ。そして俺と風雅と白で綾乃の出す丸太を踏み台にして勢い良く上方へ飛び上がる。更に藤林の重力で勢いをつけて天海に向かって急降下する。
「風双裂爪!」
「雷剣!」
「凍源郷!」
風雅の爪は相打ち、白の刃もそうである。そして俺の氷雨が深々と刺さるものの、相手はまったく凍らない。そして先程の燐の攻撃も直撃するものの、ダメージがあるとは思えない仕草である。そして天海が反撃を食らわそうとした瞬間、閃光が俺達三人と天海の間に割ってはいる。
「グッ・・・・・。」
「ほぉ・・・・甲賀の御党首・・・。先代には感謝してますよ・・・。弱みを握らせてもらって・・・・。そしてこの世界に呼んでいただいて・・・・。」
しかし廻神は反論しない。もう気を失っているからだ。そして後方の面無もそうである。この一瞬のやり取りの間に、二人もやられたという事実に、一同緊張が走る。