最初にこの作品に取り掛かったときには、俺の中に『伝えたいもの』なんてなかった。この作品を書いて、この作品の中で多くの別れを描いて、戦国の乱世の影を描いて、『あること』に気付いた。


 『変わらない』ということだ。俺は昔の忍者の風景を目に浮かべて創作した。でも、変わっていない、現代と。怨恨は争いを生み、争いは復讐の芽を産み付け、時間がそれを育てる。それがまた怨恨となり争いを生む。大きな利益や、多くの差別から生まれる戦争。それが人々に芽を産み付ける。


 この作品の終わりは、俺なりの戦争に対しての答えなのかもしれない。復讐の連鎖に飲み込まれた『和田 樹』が出す答えをこの問題に対する俺の答えとしたい。