俺達七人は、藤林に連れられて伊賀と甲賀の挟間にある森林地帯にやってきた。そこには八つの影が既に俺達を待ちわびていた。

「甲賀忍軍・頭領・廻神奏」

「伊賀忍軍・頭領・藤林剛蘭」

 互いに名を名乗り七人の名を書いた巻物を互いに交換する。

「甲賀が一。猿飛佐助。」

 この二年間、忘れる事が出来なかったその顔、そう、この男が最愛の人を殺した張本人なのだ。俺は飛びかかりたい衝動をなんとか抑え込む。

「同じく。根津甚八。」

 そう言ったのは長身長髪の鋭い眼をした奇麗な女だった。

「同じく。望月六郎。」

 短髪のその男はへらへらとしながらこちらを眺めている。

「同じく。海野六郎。そしてこの子は穴山小助・・・。」

 ショートカットの女性が海野六郎で、もう一人の幼げな少年が穴山小助。俺は本当にこの者たちが音に聞く真田十勇士なのかと疑問に思う中、相手方は淡々と自分の名前を読み上げていく。

「十勇士が一。由利鎌ノ介。」

 15,6の少年である鎌ノ介はこちらをキッと睨みつけている。


「筧・・・十蔵。」

 長い髪の毛を垂らした間から覗く目は、猿飛佐助に匹敵する殺気が窺いとれる。

「んまぁ・・・・あれだ・・・・。十蔵は俺の次に強くてだなー、その次は甚八だな!んでんで!望月の野郎は『死なず』の六郎っつわれてて海野の方は『知らず』の・・・・。」

 猿飛がそう言うのを遮るように俺は名乗っていた。

「伊賀が一。和田 樹。」

 風雅、白、隼人、岩代、京香、花と名乗り終える。

「では・・・・尋常に・・・・勝負!」

 二人の頭領がそう言うと14の影は一斉に散っていった。


 伊賀一同が集合した中、そこには不穏な空気が漂っていた。俺の不安は的中し、俺は腹に激痛を感じた。次の瞬間、俺の意識は途切れた。

「悪いな・・・・樹・・・。猿飛佐助は俺の獲物だ・・・。」

 俺の腹から右腕を放し風雅は神妙に呟く。

「また・・・生きて会おう・・・・。」

 そういって6つの影は散っていった。その場に俺を残して・・・。


【7対7】