藤林は淡々と続ける。
「伊賀を代表する7人を選びたいと思う。本来なら瑪瑙と綾乃にも入ってもらう予定であったが大御所からの密命があってのぉ、今より名前を呼ぶものを死合に推挙したいと思う。」
周りを包む空気がピンと張り詰める。
「和田 樹」「御手洗 風雅」「雷堂 白」「岩城入道」「轟 隼人」「宮」「天理 丈太郎」
一時の沈黙、それを切り裂いたのは聞き覚えのある声であった。
「意義があります、長老・・・・。」
そう言って前に出たのは花と京香であった。
「納得いきません、何故我々を推挙してくれないのです?十分な功績を挙げて見せます。」
藤林は冷やかに言い放つ。
「お主らは若い。かと言って風雅や白ほど突出した力を持っておるわけでもない。お主らに待つのは確実な死だけじゃ、それよりお主らには里の未来を担ってもらおうかと思っての・・・。」
京香は身を乗り出してこう叫ぶ。
「弟の・・・・犬千代の仇を目の前にして引き下がるなど、死など大いに上回る恥と存じております!」
「里の未来・・・・。犬千代の居ない里の未来なんて興味は無いの・・・。私に残ったのは過去で・・・私に託されたものは復讐・・・・。」
そういった花は、二年前の活発な姿の面影を毛ほども残していなかった。
「お主ら七人で変わってやっても良いというものはいないか?」
藤林は問いかける。
「俺は変わってもらいたいね。実力を試すにも相手が悪すぎる・・・・。」
「私も同じ意見ね・・・。」
丈太郎とお宮がそう答える。
「いいじゃろう。お主ら二人は替われ。ほれ、七人よ、付いてこい・・・・。」
藤林を先頭として俺達七人は死地へ歩み始めたのであった。