俺と草月は伊賀に入った。里に入ってすぐの所で何者かが襲ってきた。無数の木の根がまるで生き物のように俺達を目掛けて飛んでくる。俺は氷雨にて木の根全てを断ち切り、切断面を凍らすことによって木の根の再生をとめる。軒先から出てきた影に俺は「お返し。」といって水弾を放つ。すると、その影のまわりに無数の鏡が現れて水弾をすべてはじき返す。
「あり?」そういって跳ね返ってきた水弾を俺はすべて避けるが、草月が一撃をくらって吹っ飛んで行った。軒から出てきた二人の影は懐かしい顔だった。一人は茶髪で綺麗な、もう一人は長い黒髪の可愛らしい女性であった。「綾乃!瑪瑙!久し振り!ずいぶん変わったなぁ。」綾乃は目を緑色に変化させる。「アタシで出来るようになったんだー!龍の発生は樹より早かったんだけど、なかなか使いこなせなくてねー。」続いて瑪瑙が俺の両手を握りしめながらこう言う。「お久しぶりです!私たち今から任務なんで、帰ってからお話しましょうね。」
そういって綾乃と瑪瑙は去っていった。何か忘れていると思った俺は振り返ると草月が気絶していた。
草月を起こしていると更なる客が現れることとなる。風に乗って一人の男が現れる。風雅だ。「遅い。長がお待ちだぞ。二年経ってもそのだらしない行いはなおらんのだな。」俺は笑みを洩らしながらこう返す。「うるせー、お前こそその減らず口なおとらんやんけ・・・。」
風雅に連れられて俺は草月とともに藤林の家へ行く。するとそこには白が居て、草月を労った後に帰るように指示した。そして屋敷に入った俺達がみたのは、三十位の白い総髪の男であった。「おぉ、これはこれは、風雅さん、樹さん、白さんですね?私は甲賀忍軍の長である廻神 奏と申します。」
その瞬間、俺達三人は後ろに飛び退くが藤林が静止したために廻神はふらりと去っていった。数時間後、藤林は里中の忍びを集める。「先ほど、甲賀の長と話し合った結果。7対7の忍法死合合戦をすることとなった。」