1600年九月十五日、天下分け目の合戦がついに始まった。俺達伊賀忍軍の任務は松尾山に布陣する小早川秀秋の暗殺、のはずであった。松尾山付近にて、案の定甲賀忍軍の刺客が俺達二隊に襲いかかった。
「はっ!くだらねぇ!」そういう倉内は両手に力の塊を作り上げ、刺客の顔面にめり込ませる。撤退しようとする、残りの忍者は犬千代によって倒された。「おい、歯ごたえ無いなぁ!そー思うだろ、大野?」そう声をかける倉内に対して犬千代は「そーっすね!」と元気返す。俺は倉内の実力を認め、仲間にいる事を力強く思った。
松尾山についた俺達がみたものは城であった。鉄の巨大な城門が俺達の前に立ちふさがる。「なぁ・・・・すげ・・・。これ・・・ぶっ潰すのか?」そういう俺に対して「馬鹿か・・・?」と瀬川という男が呟く。頭にきた俺は瀬川という男に突っかかる。「おい、コラ、ワレ、調子こいとーといわすぞ!」今までに経験した事無い体験であった。
明らかに自分より実力が下回るものに馬鹿にされることによって俺の自尊心はひどく傷つけられた。「止めろ。」陽炎と泥壁が俺を落ち着かせる。「ふん・・。」瀬川は俺を横目に腕より酸を発生させて城門を溶かし始める。すると、おしげという女が口より紫色の毒霧を噴出して城壁を溶かしにかかる。蛙屋と陽炎も手伝い、あっという間に大きな穴があいた。
城門の穴から俺と犬千代と泥壁と花が城内へ侵入する。犬千代の嗅覚と花の聴力にて秀秋の居場所を突き止め、城内のものに見つからずに侵入することができた。