舞い落ちた木の葉は、綾乃の周りで舞い上がった。そして出来上がった渦は次第に大きくなり、白ともども二人を飲み込んだ。白は異変を察知し、綾乃に向って拳を放つ。すると、木の葉が人の形をつくり、綾乃の盾となった。次の瞬間、白の手に纏われた電気により、木の葉で出来上がった人形が燃え上がる。


 「・・・・あんまり・・・派手に暴れれないわよ?」綾乃はそう言い残すと、木の葉の渦へと隠れていった。「あちち・・・。こんな技見た事無いや・・・。流石だなぁ・・・綾乃は・・・。」白がそういった瞬間、木の葉で作られた人形が四体ほど殴りかかってくる。殴るといえども、所詮木の葉の塊である故、避ける必要はないと思った白はあえて体を動かそうとしない。


 しかし、次の瞬間には白は殴り飛ばされていた。木の葉の人形の中に綾乃がいたのだ。「やば・・・・。勝てないかも・・・。」そういった白は両手に纏った電気をさらに激しく光らせ、次の攻撃に備える。


 攻撃の第二波が始まる。またもや四体の木の葉人形が現れ、白へ殴りかかる。瞬時に白はすべての人形の心臓を貫き、炎上させる。しかし、目の前に燃え上がる炎より、木の幹らしきものが物凄い速さで自分へと襲いかかってきた。直撃を避けられず、鳩尾を強く打ち、後方の木へと打ちつけられた。


 立つのもやっとな白の目の前に、綾乃が現れる。「私の勝ちね・・。」そう言って白の首飾りに手をかける、しかし、一瞬のうちに光の矢が体をかすめた。「直・・・撃じゃ・・・・なかっ・・・たね・・・。」そういうものの効果は絶大で、綾乃の体には力が一切入らなかった。

 

 白も綾乃も互いに動けぬままにらみ合う。すると白が、「ねぇ・・・?僕の・・・首飾りあげるから・・・綾乃の頂戴・・・・?」と突拍子もなく聞いてくる。「な・・!?」そう驚く綾乃に対して白はこうつけくわえる「僕と・・綾乃・・相討ちって・・ことに・・・ね・・・?」


 「そうね・・・。彼らの・・・戦いも見てみたいし・・・ね・・・。」綾乃は承諾し、二人は動かない体を無理やり動かして互いの首飾りを引きちぎった。