実は綾乃は風雅の妹であった。そんな事実などつゆ知らず、俺は白のもとより離れ、風雅と綾乃を探し始めた。


 「いくよ!!」そう綾乃が言った瞬間に後方の木々の根がまるで蛇のように風雅に襲いかかる。風雅は前へ飛び出し、木の根を風に纏われた両腕で弾く。「単調だ・・・。何故お前が『木龍』に選ばれたかがわからんよ・・・。」そういった瞬間綾乃は木の槌を作り上げ風雅向かって振り落す。


 『ズドン』と大きな音を立てるが、風雅を捉えることが出来なかった。「チッ・・!」綾乃は軽く舌打ちをすると地面より無数の根を発生させ上方へと風雅を襲う。さすがの風雅も避け切ることは出来ず、髪の毛が『チリッ』と音を立てる。そして間髪入れずにまたもや綾乃が槌にて風雅を襲う。


 直撃を避けたものの、風雅は地上へ叩きつけられる。「奥義・・・・十柱木牢(じっちゅうもくろう)!!」綾乃がそう叫んだ瞬間に風雅の周りより先ほどの倍以上の太さをもつ木の根が隙間なく十本生え、風雅の逃げ場を防ぐ。「打ち出の小槌!」綾乃がそう続けた瞬間、綾乃の槌は何倍にも膨れ上がり、風雅へと木牢ともども叩きつける。


 一方、瑪瑙と白はにらみ合いのまま数分が立っていた。先に動いたのは白で、瑪瑙へと雷を落とす。瑪瑙は絶妙な角度で鏡を使って白へと雷を打ち返す。


 白はふらつきながらも、すんでのところで雷撃を避け、地電流にて足元より瑪瑙を攻撃する。流石の瑪瑙の鏡も地面よりの攻撃は返しようもなく「キャッ!」瑪瑙は小さく叫んで気を失った。「風雅・・・。」白は瑪瑙の胸元の首飾りを引きちぎり、ふらつきながらも轟音の響くほうへと足を進めた。