瑪瑙と綾乃の姿が消えた頃、白は音もなく俺の前へ歩み寄り掌呈を放つ。彼の腕は金色に輝き、避けた時には『バチバチ』という音を耳に残した。彼は両手に電気を纏い、シンプルに『殴る』という行為のみで俺に対峙してきた。


 「なめるな。」そういう俺の右手には氷雨が現れ白へ白刃を振り下ろす。「へへ・・・。僕の間合いで戦わしてくれないの?」笑顔で白は俺に問いかける。「無理だ、お前の『こぶし』はキツそーだからな・・・。」


 すると白は笑顔を崩さずに「こんなのはどうだい・・・?」その瞬間俺の体に電流が走った。「地電流・・。元々雷は土気になってるんだよ・・?勉強になったでしょ?」と白は続ける。


 俺は電流を喰らい、力の入らない体を必死に動かし体の感覚を復元させる。「地に足をつけちゃ・・・駄目ってか?」そういうと俺は斜めに飛び上り、周りの木々に隠れた。白は「かくれんぼの鬼、得意なんだよねぇ・・・。」そういうと白は俺のいる方向へ手を掲げ、次の瞬間雷が俺へ襲いかかった。


 足もとに作った水球を爆発させ、違う木々へと移動する。それを追うように白は雷を俺へと放つ。「防戦一方だね・・・?」余裕の白に対して「次は俺が鬼で鬼ごっこだ、逃げてみろよ。」そういった瞬間、今まで俺が乗り移った木々より強力な水球が白へ向かって放たれた。