瑪瑙は先手を取って源三郎に手裏剣を投げたが、源三郎のかざした右手の前ではじかれてしまった。何が起こったかわからない瑪瑙に対し源三郎は「俺の能力は説明しにくい、まぁあえていうなら『気』だな。力の塊を両手から放てるのよ。南蛮のえげれすじゃぁ、『えねるぎぃ』っつうらしいだがよ!!」


 そういい源三郎は両手をかざす。そして攻撃を放つ瞬間、瑪瑙は彼の目の前まで一瞬にして移動し、足払いをくらわす。バランスを崩した源三郎の攻撃は地面を抉るだけであった。「もう好きにはさせねぇ・・・。」源三郎は鬼気迫る表情で瑪瑙を見つめた。


 そのころ、俺と綾乃は瑪瑙のもとへ駆けていた。しかし後ろに気配を感じ俺と綾乃は立ち止まる。俺は綾乃に「足場を頼む。」とだけ言い気配を感じるほうへとんだ。丁度いい高さで綾乃が木の足場を作り上げる。


 そして俺は『氷雨』を作りあげ、左手を鞘に、右手を柄にかける。そして目を閉じながら体勢を低くし、丹田に集中しながら息を吸い、吐く。そして次の瞬間、一瞬にて抜刀して抜刀すると氷雨は周りの枝を奇麗に切断した。


 ちょうど俺の『居合』によって『禿げた』部分に現れたのは蛙屋 宗一と思われる男であった。先程の斬撃を紙一重でよけたらしく、冷汗をかいていた。俺が彼と目を合わせた瞬間、彼の口より長く、鮮やかなピンク色をした舌が俺を襲った。