二つの戦いが佳境を迎えているその時、藤林をはじめとする伊賀忍者集は里のはずれにある大きな池にておれたちの戦いを観ていた。何らかの能力者であろう、水面より巨大なスクリーンのようなものが多く発生し、俺達の動向を逐一チェックできるようになっていた。

 

 「森に忍ばせておったものが、敗者を二人もつれて帰ってきたが、どちらも樹の組のものじゃと聞いたが、大丈夫なのか?」そう藤林はとなりにいる陽炎に問いかけた「心配はいりません、長。彼は『将』である故に彼らを放任したのでしょう。『使えないコマなら使わぬほうがまし』ということでしょう、それに・・・。」


 濁す陽炎に対し藤林は「それに・・・なんじゃ?」と急き立てる。「この戦いでは里最強と呼んでよいほどの面子がそろっております、しかし樹は『風雅』と『白』以外には負けません。」


 何故だと返す藤林に対し陽炎は「この数ヶ月間、私が教えられる全てを教えたつもりにあります・・・。」藤林は驚きを隠しきれず、興奮気味だが静かに「化けおったのか・・・?」と聞く。


 「ええ・・・・。」陽炎はただそう返すのであった。