集合場所には、見慣れた顔もいた。犬千代と花である。後の面子は男と女が二人ずつであった。男二人の内、がりがりに痩せこけた男は「轟 隼人だ、よろしくな。」と言い、太った男は「天理 丈太郎だ、罠師をやっている。俺と隼人は個別で行くからよろしく。」と言い放つ二人に対して俺は。「無駄な連携は瓦解を招く・・・か。いいだろうお前等の思うとおりにしていい、ただし、俺の邪魔はするな。」と返すと隼人は「わかるじゃねぇか。」という隼人に対し「一応俺がこの場では頭だ。だから唯一の命令をさせて貰う。少なくとも一人は倒せ。」丈太郎はイラつきながら「俺らで全員倒してやるよ。」と言いその場を去っていった。


 隼人も後を追って去っていった。まだ全く話していない女の二人は、一人は活発そうな、もう一人は神秘的で大人しそうな、二人とも美少女であった。活発なほうが「私は綾乃。よろしくね、樹!私、結構強いから役に立つと思うよ。」というとすかさず犬千代は「ばーか、結構なんてものじゃねーだろ・・・。くのいちでは陽炎の次に強いくせに・・・・。」と聞くと俺は「ぇ?本当なのか、犬千代?」と言い、犬千代の方を俺が向いたときには犬千代は悶絶していた。「ある程度よ、ある程度、そこまで強くはないわよ。」と笑顔で俺に向けて言い放つ。このとき俺は心底恐怖を感じたのであった。


 最後の一人である大人しそうな少女は綺麗な長髪で、巫女服などが似合いそうな出で立ちであった。「瑪瑙と申します・・・。」というとその子は上目使いで俺を見つめる。「よ・・・・よろしく・・・。」と返すと、俺の左手を両手で握り「私・・・頑張ります・・・。樹様のためなら・・・・なんでも致しますから・・・。」と心からの笑顔を俺に向ける。後ろから犬千代が「おい、おかしいだろ。」と突っ込みを入れると瞬時に綾乃が犬千代の股間に蹴りを入れる。『ドサリ』という音を立てて犬千代は倒れこんだ。「い、一緒に頑張ろうな・・・。」といい、瑪瑙の頭をクシャリとなでた。この面子で大丈夫なのだろうかと、一抹の不安を・・・いや、物凄い量の不安を握り締めていたのであった。『綾乃』と『瑪瑙』この二人の少女の実力も知らずに・・・・。