師匠に「ある弟子を殺して欲しい」といわれた俺は、詳細を聞くために藤林のじいさんのところへいった。藤林の屋敷の付近で陽炎と出会い、彼女は新たな任務のために俺を探そうとしていたところらしい。
「ほぅ、もう任務の事は聞いたか?大物からの以来じゃぞ。」俺は自然と「大物?」と返すと藤林は「知らんで剣術指南を受けていたのか?あの方は剣術の世界が重鎮、剣聖こと伊藤一刀斎じゃ。」俺は愕然とした。俺ですら知っている剣の達人。「な、なに?い、イトウイットーサイ!?じゃ、じゃあ、あ、あれ?殺すってのは佐久間善鬼か小野次郎ってことっすか?」藤林は静か答えた。「どちらもじゃ、正確に言うと、小野次郎を殺して彼になりすましている佐久間善鬼をころすことじゃ。」
任務の詳細はこうだ。人斬りと化した佐久間善鬼を、同門の一刀斎と次郎が殺害を謀るも返り討ちにあい、一刀斎は重症で次郎は死亡しその名を善鬼が名乗り、徳川の剣術至難の立場を良いことに好き勝手している彼を殺して欲しいとのことである。面子は、前回と同じメンバーであった。
久しぶりに揃った四人。犬千代が再び対戦を望んだ。「なぁ、樹、手合わせしようぜ?」という犬千代に対して俺は「わかった。」と静かな闘志を込めながら返すのであった。