いきなり襲い掛かってきた少年の一撃を受けた俺は後ろへ吹っ飛ぶ。体勢を立て直した俺は水球を少年へと発射する「何者だ、テメェ?」少年は水球を軽くよけ、こう答える「伊賀忍者衆 御手洗 風雅。犬千代を倒したって聞いたんだが、その程度か?」俺はこのこの風雅から、並々ならぬ闘気を感じ取っていた。


 俺は霧を発生させ、回りの木に潜伏する。「くだらない・・・。それでも五行術の使い手なのか?」とこたえると、彼を中心にして小さな『竜巻』のようなものを起こし、霧を一瞬にして晴らす。その隙を見計らって俺は風雅の上をとり、巨大な水球を彼に打ち付ける。俺が着地したときには風雅に後ろを取られ、首筋に小刀を突き付けられていた。


 それから風雅は「くだらない。」と言い残し、去っていった。『風』の速さに完全敗北だった。敗北したことでの虚無感を感じ、当てもなく山の奥のほうまで歩いていった。かなり奥まで歩いたところに、一人の老人がいた。白髪で見た目は武士のようであった。この出会いが、いわゆる『師』と仰げるほどの存在との出会いであった。