俺、和田樹は普通に生活する16歳の少年であった。ある日より俺は戦乱の世界へと飲み込まれる。誰に馬鹿にされようとも、俺はこのことを夢などと思わないし、俺自身あらゆる体験をし、仲間を手に入れ、失った。さぁ、前書きはこの程度にしよう。コレが俺の物語。悲しくて切ない、でもとても大切な物語。
ある日、俺はあてもなく繁華街をふらつき、9時になっていた。帰りが遅くなったので、裏路地に入る。路地の真ん中で、背中に違和感を感じる。「ひずみ」というべきだろうか。自分の後ろの「空間」に黒い穴が開いているのである。怖くなった俺は、走り出したが、一向に進まない。服を物凄い力で引っ張られていた。「ひずみ」から出る綺麗な腕に。そう時間はかからなかった。
俺は気を失っていた。どれくらい寝たのであろうか、長く寝ていた気がする。目を開けると木造と思われる家の天井が見える。そして上半身を起こしあげる。出口であろう襖戸の付近に5人、着物を着た人がいた。中心は一人は、長い白髪を下にたらしたオールバックの老人。その右には黒髪の美しい20代と思われる艶やかな女性。さらに右には2メートルほどの坊主頭の巨漢。老人の左には童顔短髪の青年。一番左に座っているのは、にやけた顔で汚い髪に所々禿げがある。
老人が口を開く。「お目覚めですか、名前をお聞かせ願おうか?」俺は何がなんだかわからず、こう叫ぶ「はぁ?ここは?あのひずみは?一体なんだよ?お前等こそなんだよ?あぁ?」老人は静かにこう返す。「失礼仕った。ここは伊賀。某は伊賀忍者衆頭領藤林 豪蘭。故あって貴方にこの時代にやってきてもらった。」俺は返す「はぁ?タイムスリップ?いみわからねぇ。ははは・・・」動揺する俺に対して藤林という老人は静かに、威圧的に言放つ。「名前をお聞かせ願おうか?」俺は気圧されて名前を述べる。落ち着きを取り戻す。老人が言うに100年に一度使うことが出来る伊賀の秘術で俺をこの時代につれてきて、これから起こる戦乱の時代を導いて欲しいという話しである。俺自身、この夢のような話を飲み込めずにいた。
「さぁ、和田殿、貴方にも『忍者の力』を手に入れてもらおう。我等の特異なる力は、『刃心』というこの聖水を飲むことにより、力を手に入れる事ができるのだ。」俺は、説明が終わる前に俺は便の中の『刃心』を一気飲みした。「ま、待て!!」藤林が制止した時にはもう遅かった。刃心は猛毒。しかも俺が飲んだのは致死量の5倍の量だったのだ。。。。