4月23日はサン・ジョルディの日でした
ブログにするのが遅れました![]()
スペインのカタルーニャ州の守護聖人ゲオルギオス
(ジョルディはゲオルギオスのカタルーニャ語読み)
が殉教した日を祝日として
赤い薔薇を異性に贈る日でしたが
20世紀に入り互いに本を贈りあう風習が定着して
これが現代では恋人、友人、家族間で
本をプレゼントする「世界本の日」になって
世界各地に広がっています
サン・ジョルディとは、
ラテン語では ゲオルギウス (Georgios)
英語では ジョージ
カスティーリャ語では ホルヘ
(一般にスペイン語と言われてるは実は
カスティーリャ語で、
バルセロナなどがあるカタルーニャは
カタルーニャ語なので
同じスペインでも
バルセロナなどでは ジョルディ
私たちカスティーリャ人は ホルヘ)
フランス語は ジョルジュ
ドイツ語は ゲオルグ
どれも聞いたことがある名前でしょ![]()
サン・ジョルディは伝説の竜殺し
(ドラゴンスレイヤー)の英雄で
軍人の守護聖人ですが
軍人の聖者のサン・ジョルディの記念日が
花と本を贈りあう日になったのには
複雑な理由からですが、
その前に…
カッパドキアに毒を吐き散らして
周囲を荒らしまわる巨大なドラゴンがいました
カッパドキア(トルコ)
人々はその怒りを静めるために
羊や娘たちを捧げていました
やがて遂に王の娘がくじ引きで
いけにえにあたってしまい、
いよいよ王女がドラゴンに差し出されるときに
白い馬に跨がった一人の若い騎士が通りかかりました
騎士はわけを聞き、
ドラゴン退治をすると言い
騎士はドラゴンに立ち向かうと、
生け捕りにして都まで持ち帰り
人々に「キリスト教徒になると約束するなら、
このドラゴンを殺してあげましょう」と
改宗を条件に出ました
人々はそれを受け入れて騎士はドラゴンを殺します
ドラゴンの血は真っ赤な薔薇に変化し、
騎士はその薔薇を助け出した王女に贈った…
と、言う典型的な竜退治伝説のあるあるで
日本のスサノオのヤマタノオロチ退治とも
よく似ています
この若い騎士がゲオルギウス
(サン・ジョルディ)です
ゲオルギウスは、
イングランド、グルジア、
カタルーニャなどの国や州、
モスクワ、ジェノヴァなど都市の
守護聖人になるなど人気者です![]()
イギリスでは聖ジョージ(St. George)と呼ばれて
国の守護聖人であり、
その名はイギリス海軍の戦艦にも使用されています
さらに、
イギリスの国旗は
「ユニオンジャック」 (Union Jack)」と
呼ばれますが
それは、
イングランド、スコットランド、北アイルランドの
国旗を組み合わせてできているからで
「ユニオン」が連合王国という意味で
「ジャック」 が船首に掲げて国旗を示す旗の事で
海洋を支配して世界中に植民地を持っていた
イギリスらしい由来です
ではなぜウェールズの国旗が含まれていないのかと
言うと、イギリスの国旗が定められた時には
ウェールズは既にイングランドの 一部になっていたからです
イングランドの国旗は
イングランドの守護聖人の聖ジョージの旗で、
白地に赤い十字 (聖ジョージクロス (Saint George's Cross ) )が描かれ ています
赤色はゲオルギウスの血を意味しています
スコットランドの国旗は
スコットランドの守護聖人の
聖アンドリューに由来する旗で
青地に白いクロス
(聖アンドリュークロス (Saint Andrew's Cr oss) )
が描かれています
聖アンドリュー(聖アンデレ)は
イエスの使徒の1人で
X (エックス) 字型の十字架で処刑されました
北アイルランドを表す旗は
アイルランドの守護聖人の聖パトリックで
白地に赤いクロス
(聖パトリッククロス (Saint Patrick's Cros s)) が
描かれています
聖パトリックはアイルランドにキリスト教を広めた 「アイルランドの使徒」と呼ばれています
おっと![]()
![]()
イギリスの国旗の話ではなかった![]()
脱線するくせがあるので
ブログが長くなってすみません![]()
スペインのカタルーニャ地方は
長らくローマ帝国の統治下にありましたが
8世紀初め頃からイスラム教徒のベルベル人
(ムーア人)に支配されます
しかしその後、
キリスト教国家が次第に覇権を取戻し
竜退治の伝説を持つサン・ジョルディが
イスラム(彼らの中ではドラゴン)を「退治」する
カタルーニャの守護聖人として信仰されるようになり
伝説のように
サン・ジョルディの日には
赤い薔薇を愛する人に渡すようになったのですが
さらに、
スペイン内戦で実権を握ったフランコ政権による
自治憲章の廃止やカタルーニャ語の全面禁止などがあり
※
「サン・ジョルディの日」が、
「本を贈りあう」日となったのは、
この1939年から1975年のカタルーニャにとって
悪夢のような時代に生まれた風習でした
カタルーニャの人々は、
禁止されたカタルーニャ語の本をひそかに贈りあい
民族の団結と民族語と文化の存続を誓って潜伏し続けたのです
フランコの死によって
カタルーニャの弾圧は実質終わりましたが
「サン・ジョルディの日」は
ユネスコ(国際連合・教育科学文化機関)によって1995年「世界本の日」に制定されて
日本でもこの日を2001年から
「子ども読書の日」に制定しています
が、おろらく、日本では広まってないように
感じます![]()
馴染みがないよね![]()
※ スペインは
もともとは違う国の集まりで
バスク人やカタルーニャ人やアンダルシア人など
それぞれ言葉も違うのを
スペインを統一した
カスティーリャが中心となったので
カスティーリャ語が「スペイン語」になってますが
それぞれの民族の言語に対する誇りは強く
スペイン語の他にその州の言語も
公用語になってます
日本で例えると
「ありがとう」と「おおきに」は
ぜんぜん 違う言葉だけど
日本人ならどちらもわかるように
スペイン人も どちらの言葉もだいたい理解できます
だけど それをスペイン語の「方言」だと
表現されることは
カタルーニャやバスクの人々は怒ります
お花屋さん












