何もかも巻き込まれていく。

 

 

 

   何かに飲み込まれていく、それが何か気づこうともせずに飲み込まれていく。

 

 

 

   顔は引き攣るのか、無表情なのか。

 

 

 

   渦巻きは形を変えて、どんどん、渦巻く力を大きくしていく。

 

 

 

   初めて洗濯機を覗いた時のように、恐怖が身近に感じる。

 

 

 

   電気を発生する。雷が迸る。波を打つ。

 

 

 

   誰も気づかない、誰も気づかない、誰も出て行かない。

 

 

 

   私は気づいている、そこの犬もわかっている。太陽は微笑んでいる。

 

 

 

   橋の上の人たちは、叫びをあげている。頬に両手を覆い。

 

 

 

   時計は歪んでいる、でも時間は正確に進んでいる。

 

 

 

   人間はどうして、肝心な時に何もわからない。動物になれないの?

 

 

 

   渦巻いている。そこらじゅうで。渦巻く音で私は隣の人を助けられない。

 

 

 

   見るのはもう辛い。背中を曲げて地面を見る。

 

 

 

   もう、新しい水溜りができていた。