眺めた空は
昔と変わらない
雲の形も空の色も
記憶と大差ない
考えてみれば
昨日見た見知らぬ老人と
子供の頃に見た、見知らぬ老人との
違いを探せと言われても
それは、どう違うのだろう
ひょっとして、同じ老人かもしれない
主体が変わらなければ
非主体も変わらないのかもしれない
時も、主体的に見たときだけ、流れているように
錯覚する
全てが、脳の中で作られた幻想
私が今見てる赤色は、あなたの目では緑色かもしれない