連載企画1巻 | ダウト 威吹オフィシャルブログ「イブキッズの溜まり場」by Ameba

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第一話「柔道部に来たすごい奴」





打卯斗高校柔道部、毎年地区大会すらビリの弱小柔道部。

3年の巨漢で主将のコウジ、同じく3年のひょろひょろなタカアキ、2年の幽霊部員のミツオの三人だけという部活だった。
他の部員は全て退部してしまった。

次の夏の全国大会で良い成績を残さないと廃部になってしまうという先生からの通告をうけコウジは焦っていた。


コウジ「このままじゃ廃部になっちまう…なんとか成績を残すためにとりあえず部員を集めよう」


コウジとタカアキは新年生に片っ端から声をかけた。


しかし…



タカアキ「ダメだ。全然見つからないよ。やっぱ毎年ビリの柔道部になんか入部しないよなぁ…」



タカアキが落胆しているとそこへ一年同士が喧嘩をしている光景に出会った。



どうやら一人が三人に囲まれているようだ。



ここは柔道部のタカアキ、見過ごすわけにはいかないと思い止めに入ろうとした瞬間…




バタッ!!




ドンっ!!!





ドサっ!!!!




囲まれていた一人が一瞬にして三人をなぎ倒した。




タカアキ「す…すごい」



タカアキは驚き立ちすくんだ。



三人をなぎ倒した一年生が何も言わず立ち去ろうとした。




タカアキ「あ…待って!」



タカアキは一年生を呼び止めた。




一年生「あ?」




タカアキ「今の見てたよ。すごいね!いきなりなんだけど柔道部に入らない?」





一年生「やだね。興味ない」





一年はタカアキの勧誘を冷たくあしらった。




その後タカアキはこのことをコウジに告げた。



タカアキ「すごい一年がいたんだ!彼を入れれば間違なく地区大会は軽く突破できるよ!」


コウジ「その一年なら知ってるけど何回も誘ったが聞く耳ももたない…なんとか入部させたいんだが…」




ガラガラ




誰かが部室に入ってきたようだ。



噂の一年だ。



コウジ「どした?入る気になったか?」



一年「ああ…気が変わった。少しの間やらせてもらう」




予想もしない展開になり二人は唖然としたが次第に喜びに変わっていった。


コウジ「よくわかんないがお前がいれば地区大会も軽く突破だな!主将のコウジだ!」

タカアキ「ヨロシク!三年のタカアキだ!」



一年「俺はタケル」





一年のタケルが入り残すは幽霊部員のミツオを戻し、あと一人入部で地区大会に出れるまでに。