2023/10/05以降

 

 全く時間軸は分からないけれど、僕が意識を取り戻したと連絡が来たのがこの日らしいので、この日以降のお話です。せん妄の事ですw


 周りの声を遠くにぼーっと聞いているだけ。だけれど例えば『着替えて来る』って言葉を認識すると、そこからの物語が頭の中で始まる。


 『着替えて来る』と言った人が立ち去った瞬間から、その人は部屋を出て行き一瞬で戻る。で、手にはアイスノン!『近くの薬局で買えたよー!』と。んな事はあり得ない訳で…。これがせん妄だと思う。時間軸バラバラ、看護師さんが薬局走ってアイスノン買わないw


せん妄と夢の違い


夢は起き上がると「あ、夢だったかー?」と、区別がつきやすいが、せん妄は夢ではなく現実で起こっている事柄だと錯覚する。なので、固定マグネットをされた途端に、せん妄世界に連れて行かれ状況が悪く変化したと思い込んでしまう。


 本当は病室のベッドから動けないのに、動こうともがくし、ベッドの下に降りたりもする。ベッド下センサーに捕まり発見される。


 とにかく色々辻褄は合わない。自分でもよくわからない世界にいるんだもんね。そりゃ辻褄は合わない。拘束が辛くて「ここから出して!」と言うせん妄が多いが、今考えればあのせん妄の中の方が幸せだった様な気もする。身体は普通に戻ってるから動けるし、言葉も詰まる事なく喋れる。だけれど覚醒すると拘束されてるし動けない。喋れない。


 他の人には見えないものが見えると言うのがせん妄の特徴の一つなのだけど、埃が見えた。周りにピンク色の小人みたいな人達が見えた。


※イメージ画像です。

 画像の様に、ピンクのダイヤの人が周りを囲っている感じ。この元画像は「今こんな状況です」と医師が撮って家族にリモートしてくれたそうです。

 時間概念がない感じでケルビン温度だけで、昼か夜か蛍光灯かを判断してた。

 青梅市民病院にいた時は、このせん妄から抜け出た記憶がほとんどない。転院時に専用のタクシーを手配してもらい乗ってみんなと話した時に結構現実世界に戻った気になった。