久しぶりにゆっくりとブログを書けます。






7月19日、代官山LOOPにて

INSTANT POP MUSIC meets CLASSICS というライブを終えました。




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7月22日、Amazon.jpにて

d-iZe 2nd mini album “i2D”がリリースになりました。



ご購入はコチラ


そして7月25日、地元青森県弘前市の嶽温泉にて

嶽温泉丑湯まつり2015ライブ出演をさせていただきました。




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わずか一週間の間に、

ここ数ヶ月準備して来たものを全て出し終えて

明日から遊びまくりたい!!!!!って感じもないわけではないですが(笑)

実際のところ、そうゆっくりもしていられないようです。





次の製作期間に入る前に、

いったん自分の心の整理も含めて、

ライブやリリース後の気持ちの「まとめ」を書いてみようと思いました。






そうだな、、、、

コトバにするのがすごく難しいんだけど。

誤解されるかもしれない表現でしか表せないので

あえて書かせてください。

真意が伝わるように、考えて書きますので。








今、この怒濤の期間を一旦終えて、

もちろんたくさんの嬉しいこと、楽しいことがありました。

一つずつをゆっくり振り返って、

頭の、心のアルバムに、整理して並べて

もう一度全部眺めたい気持ちもあります。

準備期間も含めて、それくらい、濃くて、楽しい期間だったと思います。




でも、実は今は、そういったことは全部

なんだかもう遠い昔のことのような気がしていて。

断片的に思い出すだけで、

結果として、手元には

出来上がったCDや、ここまでの無数の資料と譜面たち、

たくさんの写真や映像、

みなさんからの手紙やプレゼントがあるけれど、

頭の中には正直あまり残っていないんです。



決して、印象に残らなかったからじゃないんです。

スピード感というか、

僕のエンジンがようやく復活してきたから、とでも言うのでしょうか。





代官山のライブでもMCで言わせてもらったんですけど。




事実上、一年半ほど音楽活動を休止していて

今年2015年に入って活動をゆっくりと再開する中で

フィジカルも、心持ちの上でも、

なかなか前のようにフル回転できていない自分がいたような気がしました。




それが、ようやくちょっとずつ以前の「勘」が戻って来たというか。

どんどん創作していく体制が、自分の中でしっかり出来てきて

マインドが次へと切り替わった証拠だと思います。




ピアノも、歌も、休んでしまって正直衰えはあったかと。

(もともと、衰える、といえるほどのテクニックもないのですが汗)

そして何よりも、

人前に出る心構えや、クリエイティブなマインドは、

何もしなければどんどん凝り固まってしまいます。



ソロであらためて活動をはじめるにあたり、

そんな基本的なことも戻らないうちに、

見せ方ばかり先行して考えてしまっていたのかもしれません。




「過去」の自分しか知らない人に、

どうやったら「現在」の自分を知ってもらえるか、

好きになってもらえるか、

みたいなことばっかり考えてる時期がありました。

そんなこと、本当はどうでもいいことなのに。





焦りもあったし、自信もなかったし、

うじうじしたり、反応を過剰に気にしたりもしていたと思います。

そして、それに気付かれないように

”現在充実している自分”を

過剰にアピールしていた時もあった気がします。




そんな迷いを

1月ライブでのファンの皆さんのパワーですこしはらしてもらえて、

さらに3月4月の東名阪ツアーを終えて、

ようやく、

「これでいいのかも」と思える

自分の方法論が少しだけ見えて来て。




シアトルのライブで

良い意味で「誰にも知られていない僕」で

改めてステージに立つ事ができたのもまた大きかったかな。




そこからは、

どんどん加速度的に、

やりたいこと、向き合うべきことがクリアになっていったし、

その通過点として

代官山の弦楽四重奏とのコンセプトライブや

ミニアルバムのリリースというアイデアが

「それ以外はないでしょ」っていうくらい必然的に、

自分の中にうまれ出てきました。




ご縁の中で呼んでもらった嶽温泉丑湯まつりライブも、

一度でると決めてしまえば

自分なりの道筋の中に

当然あるものとして、違和感なく感じられたので

今まで以上におまつりの根幹部分というか、

ライブ以外の部分でも積極的にアイデアを考えたり、連絡をとらせていただきました。




だから、なんていうか、

もう僕の中では今、「あ、ちゃんと通過できたな」っていう

安心感くらいしか残っていないんです。



満足していないわけじゃない。

でも、やってみて、

もっとこうすれば良かった、次はこうしたい、

っていうコトがめちゃくちゃいっぱい、山のようにあります。

後悔というのとも違う、

「なんだ、俺、これできるならもっとこんなこともできるんじゃない?」

みたいな。




だから、頭の中はもう次のモードです。

早くいろんなことに取りかかりたくてうずうずしてます。




今日、Instagramで

「思い出なんていらない」って書きました。




ライブや、作った曲や、今までやって来たこと全部、

もちろん素敵な「思い出」だと思う。

それを否定しているわけでは、決してないです。



けど、僕は、

「思い出を作るため」にやってきたことはひとつもないと思っています。




自分がいつか振り返ったときに、よかったと思えるために。

なんて目標では、僕は頑張れない。



そして、同じように、

誰かにとっての「良い思い出」になるためだけに

僕自身が生きることも

やっぱり出来ないと思うんです。





いいことかどうかは置いておいて、

僕には本当に、「いま」しかないんだと思います。




もっと思慮深かったり、冷静だったり、オトナだったなら、

きっとこんな自分にはなっていないのかもしれない。

そういう考えになれたらいいのに、って思う時も少なからずあるけれど。

でも、やっぱり「いま」の僕は、

「いつか振り返る思い出」がキレイかどうかには、全然興味がないのです。



「いま」思っていること、考えていること、やりたいこと。

僕にとっては、それが全てで。

つじつま合わせも、理由づけも、全部あとでなんとかすればいい。

とにかく、出し惜しみが1ミリもない、「いま」を生きてみたい。



そりゃ、たまには振り返って思い出して

楽しかったね、ってこともあります。

人間ですから。

だけど、去年一年以上休んだ僕には、

まだまだ振り返る為の休憩なんて必要ないんです。

有り余ってます。色々と。





初めて人前で歌った時から、

Goosehouseにいた時のことも、

うやむやして、その後復活してからのことも

全部が決して消えない「思い出」だと思う。

それは事実だし、

そして、それは幸福なことに、

僕にとってのものだけじゃないんですよね。




以前の僕のことや、

Goosehouseにいた時のことを、

僕以上に、本当に大事に思ってくれている人がたくさんいます。

すごく嬉しいし、励みにも、チカラにもなります。




だからって、僕は

その人たちの「良い思い出」でいるためだけに生きることはできないんです。

やっぱり「いま」には、「いまの僕」がいるから。





振り返るとき、思い出す時は、絶対にいつかきます。

拒否してるんじゃなく、

いまは、そんなことよりもっと

やりたいこと、やるべきことがあるだけなんです。





今回のライブやCDもそうで。




もちろん本当に大事な足跡だし、

みなさんと共有できたことがいっぱいある。

でも、僕にとってそれらは、

いつでも見返せる場所に置いておかなくても良いんです。

たまに、ふっと、何かの拍子に見返せるくらいで。






そしてきっとそれは、みなさんの力強い存在があるからこそ、

ぼくにそう思わせてくれているんだと思います。





こうして僕のやっていることは

一個の「点」を書く作業でしかない、と時々思います。




なにかの為に、いつかの為に、あるわけじゃない。

別にその先に最終目的地があるわけじゃない。




繋がって、「線」にならなきゃ意味がない、なんて、僕は思わない。




ただの「いま」という点。

それをでっかく、色濃く書きたいだけなのです。




いつか、ふっと、俯瞰してみたときに、

意図しないカタチで点と点がつながってたのかっ、て思うときがくるかもしれない。

まったく繋がってないかもしれない。

俯瞰する時すらこないかもしれない。

でも、別につなげるためにやってるわけじゃないから、関係ないんです。




ファンの皆さんにとって、

僕の作ったもの、歌ったものが、

「思い出」になっていくことを否定してるんじゃないんです。

みなさんの笑顔の思い出のなかに僕がいられるなら、

そんなに嬉しいことはないのです。





けれど。

明日には、僕の「いま」も、

みなさんの「いま」も、

「いま」じゃなくなるから。

だから、明日には「昨日のいま」をわすれるくらい

熱中していたいだけなんです。





これからも、そんな僕をみてもらえたら、って思います。





そんな自分勝手な僕を見て、

途中離脱する人も、逆に途中参加する方も、

もうずーっと一緒に歩く方も。

全部を全部、まるっと受け止めて。引き受けて。

自分の「いま」を歩んでいきたい。







次は、間違いなく

ほぼ全曲書き下ろしのフルアルバム作りに突入します。

既に予定を立ててはいますが、どうなることやら(笑)




まとめきれるかも不安ですが、

明日の、明後日の、そのまた先の自分に全部責任を追わせれば良いだけ。

僕は思いつくまま、「いま」の音を書きなぐっていきたいとおもいます。

そのアルバムのツアーでは、

きっといままで以上にたくさんの人にまたお目にかかれるんじゃないかな。

(もちろんその前に突発的にイベントでるかもしれないので要チェックね!!)





思い出なんていらない。

そう思っていても、

きっと「いま」を積み重ねた先に

振り返る日は必ずくるんだから。



どうせならその日までは、「いま」だけみて歩きます!

いや、走ります。

いや、跳びます!!!




ついてこれるもんなら、ついてきてみな。ってくらいの僕でいたい。




たくさんの感謝を。愛してます。

2015, 7, 27

d-iZe