ライブのプレオーダー、

外れてしまった人もたくさんいたようで、

本当にごめんなさい。



今年2014年は、

8月9月に弾き語りライブをしたのみで

ほとんど人前には出ずに終わった一年でした。

今の自分にそれでも会いに来てくれる人はどれくらいなのかな、

という不安もないわけではなかったので、

思わぬ大きな反応に、嬉しい戸惑いを感じます。



と、同時に、

長い間待っていてくれた皆さんに

どんな「驚き」を用意できるかな、と

反応に対してのちょっとだけの恐怖心もあります笑




この五年間、

まだまだ短い音楽キャリアの中で、

それでも自分には身に余るほどのたくさんの「つながり」をいただきました。

こうして時間を経ても応援してくれる皆さんとの「つながり」を持って

あらためて新しいスタートをきれることは、

5年前の歌唄いを始めたての頃の僕にはない、大きな財産です。




ただ、それと同時に

この5年間の間でたくさんの人に知ってもらえたことで

自分の中でも

方法論というか、

「こうすれば、こういう反応がかえってくるかな」

というロジックに囚われすぎて

それをはずさないようになぞることで

おさまりのいいものを、、、と考えてしまうところもあった気がします。




決して悪いことではないけれど、

きっとそれでは「新しい何か」は生まれてこないんじゃないかな。

って思う気持ちと

そこから外れることは、誰にも望まれてないんじゃないかな。

と思う気持ちの間で揺れる、そんな一年前の僕でした。





今だって、

「やっぱりd-iZeさんだったね」「よかったね」

ってライブの後、言ってもらいたいです。




でも、それと同じくらい

「なんかd-iZeさんじゃなくなっちゃったね」「これからどうなっちゃうのかな」

って言ってもらえないんだったら、

この一年、悩んで、止まって、考えて、進んできた意味がない気もします。

そこに新しく始める意味があるはずなんです。





「最高の未完成」

目指すべきは、今も昔も変わらず、そこにあります。



いつまでたっても完成することがない、

不安定で、無謀で、危なっかしくて、

だからこそキラキラしてる「ワクワク」を

これからは新しい場所でいっぱい作らなくちゃって。





今回のライブは、

そんな「ワクワクの芽」が一つでも多く見せられたらって思ってます。




そいつらはまだ「芽」でしかないです。

そして、その芽は(自分でも思うけど)結構いびつです。

もしかしたらとっちらかっているかもしれない。

けど、こいつは育たないかも、って

そんな芽を自分で今、判断して間引いちゃうんじゃなく、

(皆さんに間引かれるまでは笑)

これから全部全部育てていこうと思います。

きれいな形にするのはきっとずーっとずーっと時間をかけて

じっくりゆっくりやるのがいい。

そんな過程も含めて一緒に感じてもらえる「未完成」でありたいです。





人生、なかなか二度目のスタートは誰にでも切れるもんじゃありません。

一度目から学び、もっと謙虚になるべきだと、自分でも思います。

けど一方で、欲張りすぎるくらい欲張ったっていいはず。って思う自分もいます。

いっぱい捨てて、いっぱい無くしたので

幸か不幸か僕のバッグはほぼ空っぽになってしまいました。

だからこそ今ならいっぱい詰められるんです。




きっとこれはチャンスだから。





空のバッグに唯一残った

「つながり」だけをもって

新たな旅に出かけるための、「ドア」になるようなライブにしたいです。

良かったらこのドアを、

会場に来る方と、そして来たいと思っていてくれた方みんなといっしょに

くぐってみたいと思います。




いっしょにくぐった皆さんに「ダメだったね」って言われるその日まで、

もう止まれません。

「このはじまりは、おわらない。」

おわらせないためには、はじめつづけるしかないから。





さぁ、まだひと踏ん張り。一捻り。

今夜ももう少しだけワクワクの芽を探すことにします。

1月3日に、「最高の未完成」をお届けできるように。。。



へばの。



d-iZe