昨日、twitterでもお伝えいたしました通り、

私d-iZeは

1月3日のライブからスタートする来年以降の活動準備のため

GoosehouseのHouse of the Year 2014へは参加致しません。



この件に関しまして、

非常に多くの方の賛否両論あることは

当然のことと思いますし、

曲が選ばれた場合には参加すると思ってくれていた

心温かいGoosehouseファンの皆さんのご期待に添えず、

非常に申し訳なく思っております。



どのようにお伝えいたしましても、

快くお思いにならないことがいらっしゃることは

もちろん想像しておりましたし、

とても楽しいイベントに水を差されたとお思いになる方もいらっしゃるかと思います。


ですから、これから書くことは上部に見えてしまうかもしれません。


けれどそんな全てのご批判も受け止めた上で、

少しだけ長くなりますが、このblogという場所を使って

元リーダーとしてというより

Goosehouseを卒業した、「ただの一個人として」の自身の言葉でお伝えしたいことがあります。






Play you house、そしてGoosehouseというグループができて以降、

葛藤しながらも

立ち上げから、2013年夏ごろまで

未熟者かつ微力ではありましたが

文字通り全身全霊、自分の全てをかけて

活動をさせていただきました。



自身の経験不足や至らなさによる

間違いや遠回りもたくさんあったと思いますが、

Goosehouseというグループに在籍できたこと、

ましてそこでリーダーを努めさせていただいた経験は

私の人生の一番の誇りであり、また、かけがえのない財産であるということは

改めて口に出すまでもなく、自分自身が一番身にしみて感じております。



また、単なる音楽ユニット、音楽グループとしてではなく、

そうして、スタッフのみなさんや

新旧メンバーたちとともに、

そして何よりも

双方向にやりとりできるパワフルな「ハウスメイト」というファンの皆さんと一緒に

作り上げてきたGoosehouseという【現象】の

これからの可能性を

その中にいた当時も、そして今も、

私は、嘘偽るところなく、強く信じています。



Goosehouseの音楽は、

決して技術的に飛び抜けたものではありません。

むしろどこにでもありふれたものです。

それは、私自身もメンバーも

在籍当時より強く感じていました。



けれど、Goosehouseという【現象】は

誰がなんと言おうと、

どう批判されようと

唯一無二の存在です。

恐れながら、今、その場を離れたものだからこそ言えることとして

改めて強く思います。



技術的に飛び抜けているわけではない私たちが

その唯一無二の【現象】の中心にい続けるために

誰にも負けられないこと。

それは

「楽しむことに本気」であることだと

私は常に思ってきました。




1%も疑うことなく

楽しむことに本気でいるということ。

しがみつくように、がむしゃらに

「楽しむ」ってなんだろう?

「本気」ってどこまでやることなんだろう?

と、考え続ける日々でした。

丸4年の月日を経て、多くのものを得る中でまた多くのものを失いもして

最後、当時の環境ではそれができなくなった私は、

グループを卒業する決断をしました。



そして最後は

「それまでの何年間か、本気で楽しんで作った作品たちだけを残したい。」

という思いが強くなりました。

ほんの1%でも、楽しむことに手を抜いている自分を

Goosehouseの歴史に残したくはありませんでした。




そして、それは一年たった今も変わらない気持ちです。

Goosehouseのことは本当に大好きです。

でも、そこで、今の僕が本気で楽しむ姿をお見せすることはできません。

そして何よりも、そんな姿は、

たくさん愛してくれているハウスメイトの皆さんなら、すぐに見抜いてしまうと思います。



自分がGoosehouseを卒業してからは

私は一切の作品を見ていません。

メンバーとも会っていません。

これからもないのだと思います。

ですが、それでも私の元に届いてくるぐらいの存在に

いつかはなると、私は確信しています。

そうなるように、自分はGoosehouseに全力を注いだはずなのですから。




今年の8月、

もっと大きくなるはずのGoosehouseの存在を

自分が超えるという気持ちをもって

私はもう一度音楽に向き合いました。




今の私には、その意気込み以外まだ何もありません。

今の彼らは、すでにたくさんのものを得はじめています。




新しい自分の場所で、自分の「本気の楽しさ」を作ることでしか

私が今の彼らをこえるチャンスはないのです。




だから、この年末は、

そんな自分の意気込みにかけて、

全力を自身の活動に注がせてもらうことにいたしました。

参加することはありませんが、

その日も新たなチームのみんなと奮闘して音楽作りをしているはずです。

そこが、今の私の本気を出せるチームだからです。

同じ東京の空の下で

お互いが本気で、音楽を楽しめる夜になることを願っています。





最後に。

私自身は、Goosehouseのd-iZe、や、d-iZe兄さん、と呼ばれることには

今もって何の抵抗もないですし、とても嬉しく思います。

自分が作ってきたものが「カタチ」になって届いた証拠だと思うので

どのように呼んでいただいても、認識していただいても、構いません。

今の私には十分すぎる肩書きです。

いつか、それと同じくらい

d-iZeがいたGoosehouse、と言われるようになることが私の当面の目標です。

30にして、全く身の程を知らない無謀な目標に見えるかもしれません。

でもなぜか、Goosehouseを始めた頃と同じ言葉にできないワクワクを、

卒業してようやくとりもどすことができた気がしています。

やはりd-iZeの場所は今のここだったと、

いつか、こんな言葉で説明するようなカタチではなく

「音楽」で思ってもらえるように、

日々を邁進いたします。



長い文章を読んでいただきありがとうございました。

そしていつも応援、本当にありがとうございます。



2014年11月18日 3時間ほどかけた文章の前より d-iZe