今日の放送で、神田りおかが卒業を発表しました。




彼女とはじめてあったのはGoosehouseが始まる前の、Play you houseが始まるもっと前の、はじめてのオーディションライブ。



僕の音楽デビュー、それは奇しくも神田りおかとおなじステージの上で飾られたのでした。


だから、年齢は8才も違う彼女は、後輩というより、妹というより、


ライバルであり、同士であり、尊敬すべきアーティストでした。





彼女の決断は、とても潔く、そして気高いものだったと僕は思います。



150cmちょっとの小さな体には、


いつの間にか
頑なな強い意思と、
少しの甘えと、
けれど充分な大人の責任を兼ね備えて、


素敵な一人の女性になっていました。






こんなことをいうと語弊はあるかもしれませんが、


今までの卒業のなかで、
彼女ほど清々しく見送れたのは初めてかもしれません。



それは、在籍中
誰よりも、彼女が一番、
真面目にハウスにとりくんでいたことを
メンバー誰もが知っていたからです。


遅刻も一番少なかったでしょう。
歌詞も必ずすぐ覚えてきました。
スケジュールも一番融通をきかせてくれました。
いつもみんなのムードメーカーになってくれました。
僕の強い指導にも一度もできませんと言いませんでした。



彼女は、もしかしたら僕以上に、ハウスにはなくてはならない存在だったと思います。



だからこそ、僕は自信をもって、彼女の巣立ちを応援したいと思いました。


きっとそれは困難な道だと思います。


Goosehouseを抜ける恐怖が、彼女にないわけではありません。
なんの後ろ楯もなくなって、この厳しい音楽業界に飛び込むのは、僕にはできない決断です。


けれど、捨てるものがなければ得られるものはない。
彼女はもっと大きな羽ばたける場所を探して飛び立つのです。



皆さんにずっとお伝えできなかったこと、心苦しい気持ちもありました。
何より本人は強く思っていたことと思います。


けれど、いつもいつもこんな僕たちの決断を受け入れて応援してくれて、本当にありがたいと思っています。



これから僕たちはりおかの抜けた穴を背負って前にすすまなければいけません。
けれど今までにも大きな穴を抱えながら、僕たちは前に進んできました。


穴は埋まりません。
きっとずっと。
けれど、その穴を素敵な模様に変えながら、
更に大きく形を変えて前に進むしかないのです。



立ち止まることは許されないのかもしれない、と最近思います。
それほどたくさんの人が、僕たちの音楽を聴いてくれるようになったのだと、
責任の重さでつぶれそうになる日もないとは言えません。


けれど、
見方を変えれば、
それはどんなに辛い道でも、
あきらめずに進むための
無限のガソリンのようにもかんじられます。
歌う度に、エネルギーを補充して、
僕たちはもっとスピードを増すことができます。


神田りおかをはじめ、
卒業していったメンバーに負けないように、
また安心して去ってくれた彼らに恥じないように、
もっとこのGoosehouseのリーダーを全身全霊で全うしていきたいと思います。



いつも応援ありがとう。
皆さんの応援と思いを忘れず、
4月からはメンバー7人でがんばっていきます。


残り少ない時間ですが、
神田りおかとともに過ごせる時間を大事にします。

卒業後もどうぞ神田りおか、Goosehouseをよろしくお願いします。




リーダー
d-iZe




Android携帯からの投稿