Goose houseのメンバーとはじめて知り合った時。



まさか、これほど音楽人生で大事な人たちになるとは思わなかった。



僕たちはみんなそれぞれ、ソロの歌うたいとして(もしくはユニットやバンドとして)活動しているメンバーで。



本来のGoosehouse の形は、固定のバンドではなく、ソロ、少人数の組合わせ、全員と、曲によって流動的に変化する新しいユニットだと思う。



だからこそ、僕たちはいつも考えている。



この場所が、自分にとって永遠ではないこと。



もちろん、誰かが旅立っていくことも。



ありがたいことに、このユニットとして、日々少しずついろんな人に認知されていく。


d-iZeで言えば、僕個人として出会った人より、Gooseのリーダーとして出会った人の方が何倍も多い。



みんなに、Goosehouseずっと続けてください!って言われるのは本当に嬉しいし、僕自身ライブやなんかでいつも言うように、今の僕はGoosehouse リーダーとしての閉める割合の方が大きくなっていて、だから活動のペースとしてはソロ活動は前より減ったのは事実。



けれど、1音楽人としてGoosehouse ではできない、自分だけの音楽を作りたい気持ちはいつでもある。



同じ音楽でも、異なる二つの場所でやることには、やはりそれなりにパワーが必要で。



だから、今までで抜けていったメンバーの気持ちも少なからずわかるつもりです。




けれど。みんな自分の意志で、志をもって抜けていったメンバーで。



だから、僕は彼らには、もうハウスのことなんか振り向いている暇もないくらい活躍してほしい、と。心からそう思う。




いつか戻ってきてほしい、という皆さんからの言葉は、彼らにとってどれ程嬉しいか知れない。僕だって、メンバーがそれだけ愛されていたということ、それだけハウスを思ってくれていることに、心から感謝しています。



けれど。この厳しい音楽業界で彼らはたった一人で(もちろん支えてくれるたくさんの人もいるけど、メンバーなしで)生きていこうとしている。それは簡単なことじゃない。




もし彼らがハウスに戻ってくるとすれば、自分の意志で去った場所に戻ってくるとすれば、それはきっと個人の活動がうまくいかなかった時ということ。でなければ、ハウスから飛び立った意味がないから。




僕たちははじめ、みんな落ちこぼれで。一人では飛べなかったやつばっかり。けれど、どこかではみな思ってる。一人でも飛べるようにならなきゃ、と。



リーダーとして、僕は彼らには去っていくとき、いつも思う。もう戻ってくるな、それがお前の空ならば、しっかりと飛んでいけ、と。




だから、わがままだけど、皆さんにもお願いです。



「いつか戻ってきてほしい」と言わず、応援してあげてほしいんです。




大丈夫。僕たちの築いてきたものは、そんなに弱くはない。


例え一緒に活動することはなくても、互いの血であり肉であるところの音楽に、しっかりとお互いのおとは刻まれている。一緒に笑い、泣いた日々は、それぞれのおとの中にいつも生きている。



本当にいつも応援とたくさんの愛をありがとう。




これからもハウスの旅は続きます。



途中下車もあれば、また新しい出会いもあるでしょう。



それでいい。それが僕たちらしい。



目的地なんかなくていい。そのときにやりたいもの、思いっきりやっていけば。その場所がハウスだろうと、それ以外だろうと。僕たちはいつでもハウスメンバーで、みんなはいつでもハウスメイトなんだと。


本当にありがとうございました!そしてこれからもハウスをよろしくお願いします!




へばのー