日々のタスクになりつつあるサラっと描いてみたシリーズ。今回はおなごを描くべきではないような気がしたので仮面ライダーWのラスボス、ユートピアドーパントです。

ラスボスだけになかなか良いデザインをしていますが今回はコイツを描くに辺り調べて知った話を。コイツのデザインのモチーフは「倒壊したビル群」。つまり傾けると倒壊したビル群に見えて理想郷どころかディストピアを暗喩しているデザインだそうです。実際、頭部が左右非対称なのは「完全な理想郷など存在しない」事の暗喩していたりします。ディストピアのどこが理想郷なんだ?と疑問に思うでしょうが、ユートピアドーパントはユートピアメモリと適合率の高い加頭順がユートピアメモリを使い変身した姿。適合率が高い=そのメモリに近しい性質が本質ともいえると考えるとかなりしっくり来ます。と、いうのも加頭順は独り善がりに自分の都合の良い「理想郷」を求めていた人物です。そんな人間の理想郷は他者にしてみればディストピアでしかない。つまり倒壊したビル群でディストピアをモチーフにしたデザインのユートピアドーパントは加頭順という人物の本質を表した姿だといえます。加えてコイツの能力も「人々の生きる希望を奪い自身の力に変える」というものも「独り善がりの理想郷は他者から搾取する事で成り立つ」ということを表現しているともいえ、逆に能力が機能しない=人々の生きる希望を奪うことが出来ない事が最大の弱点というのも「独り善がりの理想郷は常に搾取できなければ成り立たない」という皮肉だったというワケです。そもそもユートピアメモリのロゴは人々が手を取り合い笑い合っているように見えますがよくみると親指が右側にあり実は一人の人間が左右の手を手揉みしている様子、つまり理想郷は一人の人間のものに過ぎないということを表現したロゴです。更にいえばどこか厭らしい笑顔なのも「理想郷では理想郷の主ににこにこ笑いながら従わなければ生きられない」という意味でこれもやっぱりディストピアを意味しています。

こうして見るとコイツ、ラスボスに相応しい悪質なヤツだったんですね(しみじみ)


あ、因みに早く続き書けなウチの自作小説の主人公はエクストリームになれませんが多分、コイツに有利を取れるようになる展開を考えています。まぁ、コイツ登場させる予定はありませんが。ラスボスは別に考えています。余裕で「吐き気を催す邪悪」のタグがつくようなヤツを。


(推奨BGM:仮面ライダーWより「Extreme Dream」)